研究課題/領域番号 |
23K06566
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
鍬田 龍星 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (00711219)
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研究分担者 |
堀江 真行 大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 教授 (20725981)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ラブドウイルス / RNAスプライシング / 核移行 / 細胞内局在 |
研究実績の概要 |
コガタアカイエカラブドウイルスCulex tritaeniorhynchus rhabdovirus (CTRV) は蚊から分離された昆虫ラブドウイルスで、宿主細胞の核内で複製し、RNAスプライシング機構によりL遺伝子を発現する(Kuwata et al., 2011)。我々は、L遺伝子以外に、P遺伝子も選択的スプライシングにより発現することを見出した。本研究課題では、このCTRV-P遺伝子に着目し、ラブドウイルスにおけるRNAスプライシングの機能と役割について明らかにすることを目的とする。今年度は、CTRVのP蛋白質(CTRV-P) 遺伝子をクローニングし、昆虫培養細胞で発現するためのプラスミドを作製した。CTRV-P遺伝子の5'末端または3'末端に、タグ配列(DYKDDDDKタグ,PAタグ)を付加した遺伝子配列をPCRで増幅し、昆虫細胞発現用プラスミドでクローニングした。作製したプラスミドを昆虫培養細胞へトランスフェクションし、各遺伝子の発現をウエスタンブロットで確認した。その結果、目的の蛋白質が得れらたことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り、複数タグを用いたCTRV-P蛋白質の発現プラスミドの作製を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、作製したプラスミドを用いて、細胞内局在の解析と核移行シグナルの同定を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の研究に必要な試薬や抗体を事前に購入することができなかったため、次年度はこれらの購入を行う
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