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2023 年度 実施状況報告書

肺癌微小環境を構築する間質細胞を標的とした新たな肺癌治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 23K06652
研究機関愛媛大学

研究代表者

桐山 洋介  愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (40973904)

研究分担者 坂上 倫久  愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
佐野 由文  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (60322228)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード肺癌 / 腫瘍微小環境 / HB-EGF
研究実績の概要

Heparin-binding EGF-like growth factor (HB-EGF)は上皮成長因子(EGF)ファミリータンパク質の一つであり卵巣癌などの特定の癌細胞において高発現することが知られているが肺癌における役割は不明である。本研究ではHB-EGFの癌進展における機能的役割を明らかにし、HB-EGFを標的とした新規肺癌治療法の開発を目的とする。当該年度では複数の肺腺がんおよび扁平上皮細胞株を用いてHB-EGFに対する細胞増殖効果や細胞運動活性などを検討した。また、ウエスタンブロッティングにて各肺癌細胞株のHB-EGFタンパク発現量を確認し、HB-EGFによる細胞増殖効果およびHB-EGFの阻害薬であるCRM197による増殖シグナル抑制効果についても検討をおこなった。その結果、細胞株によってHB-EGFのタンパク質発現量に大きな差が認められ、特定の肺がん細胞においてのみHB-EGFを高発現することが明らかとなった。一方、特定のがん細胞ではHB-EGF刺激による顕著な細胞形態変化が認められ、RNA-Seq解析により当該表現型の出現を説明しうる因子の特定を進めている。同時に、HB-EGFが血管新生に与える影響について、肺微小血管内皮細胞を用いた三次元培養法により定量的評価を現在進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画した実験項目はおおむね達成できている。ただし、血管新生への作用確認は明らかになりつつあるが未だ途中であり引き続き実験を続ける予定である。

今後の研究の推進方策

HB-EGF及びRNA-Seq結果から発現亢進を認めたタンパクホルモンに関しても血管誘導と間質細胞への作用を確認していく方針である。

次年度使用額が生じた理由

当初計画の実験にわずかな遅延が生じているため試薬の調達などの理由から繰り越して申請を行う。

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公開日: 2024-12-25  

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