研究課題
医師主導型治験によりPGを投与された乳がん症例の血液、腫瘍組織、健常組織、腋窩リンパ節組織を用いた。PG投与による免疫反応の変化を病理組織学的解析、マルチサイトカイン解析、免疫に関する包括的遺伝子発現解析を行った。その結果PGは既知のCCL2を標的とした抗腫瘍効果を示した。さらにその機序をシングルセルRNA-seqを用いて検討している。
2: おおむね順調に進展している
医師主導型治験では、PG投与群はCD8免疫染色を施行したところ腫瘍組織ではCD8陽性細胞浸潤の割合は有意に上昇を認めた。RNA-sequenceではPG投与群でCD8、STAT1発現が上昇していた。マルチサイトカイン解析を施行するとPG投与量が増えることによりIL-6低下を認めていた。PGはCCL2阻害剤であることから、現在公開されているシングルセルRNAseqを用いてCCL2とIL-6の共局在する細胞について解析する。
医師主導型治験によりPGを投与された乳がん症例の腫瘍組織を用いRNA Seqでの包括的遺伝子発現解析、病理組織学的解析を行った。乳がん症例のVISIUM解析とシングルセルRNAseqを組み合わせ解析する予定である。
次年度の実験消耗品使用予定
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)
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巻: - ページ: -
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