研究課題/領域番号 |
23K06844
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 和奏 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (50748283)
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研究分担者 |
長縄 明大 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (70271872)
渡邊 博之 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80323145)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 遠隔医療 |
研究実績の概要 |
へき地の専門医不足はいまだ深刻で、医療の均てん化を測ることは重要課題である。循環器疾患において、超音波検査は診断・病態把握のために非常に有用であるが、超音波専門医不在の地域も多い。へき地にいても都市部と同等レベルの超音波診療を受けられるよう、①遠隔超音波検査システムを秋田県内で確立する ②さらにロボット遠隔操作を加えたリアルタイム遠隔超音波検査システムの開発を目指す、を目的に本研究を行う。本研究を進めることにより超音波診療の均てん化がなされ、循環器疾患の早期発見・治療開始につながることが期待できる。 ①「リアルタイム遠隔超音波検査システムを秋田県内で確立する」について 秋田県内の5カ所の関連病院(雄勝中央病院、大館市立総合病院、能代厚生医療センター、大曲厚生医療センター、由利組合総合病院)にLumifyを配置し、秋田大学と連携を測れるよう体制を構築した。現在各病院と月に1度程度、遠隔診療として遠隔エコーを行い、診療援助を行っている。現在秋田大学では超音波専門医2人体制で秋田県内を幅広くカバーして教育・指導を行っている。また、定期的に遠隔エコーを行っている他、臨時の依頼にも対応し、緊急で大学に搬送すべきかどうかなどを画像を共有することによって判断し、よりスムーズな医療連携体制の構築が可能となっている。 ②「遠隔超音波操作ロボットの開発を目指す」について 医師の操作性や患者の安全性を考慮した上で必要となるロボットの仕様を整理し、今年度は患者側システムにおいてロボットに搭載するプローブ把持部に必要となる機能や仕様について検討を行い,機械的安全装置の設計や,押し力の閾値に基づく板ばねの設計等を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
秋田県内各病院に遠隔エコーを広く普及させ、現在はロボット購入に向けて準備しているところである。
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今後の研究の推進方策 |
健診への遠隔エコー導入を進めたい、また、遠隔超音波操作ロボットの開発を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度物品の購入にあまり使用しておらず、来年度以降にロボット制作に必要な物品購入に使用する予定である。
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