研究課題/領域番号 |
23K06888
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
江本 美穂 北海道医療大学, 医療技術学部, 講師 (10578735)
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研究分担者 |
加藤 千恵次 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (10292012)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | EPRイメージング / アルツハイマー病 / 機械学習 / 早期発見 |
研究実績の概要 |
我が国で高齢化率の上昇に伴い増加しているのが、アルツハイマー病認知症である。アルツハイマー病(以下、AD)はアミロイドβ蛋白(以下、Aβ)凝集である老人斑、神経原線維変化、そして神経細胞脱落を病理学的特徴とする神経変性疾患である。初めてのAD症例の報告から現在まで1世紀以上、病態を改善する根本治療法は確立されていない。しかし、Aβ病理に酸化ストレスが関与するというアミロイド仮説が提唱され、酸化ストレス制御がADの病態進行の鍵を握ると考えられている。 上述の背景を踏まえ本研究課題では、酸化ストレスという観点からADマウスにおけるAβ沈着前の発症予測・早期発見ができるシステム構築は可能かという問いのもと、ADマウスのEPRイメージング画像を用い機械学習を行う。 2023年度は機械学習に用いるための画像データ取得を行った。具体的にはADモデルマウスは先行研究で使用しているAPP/PS1トランスジェニックマウスを用いた。すでに本モデルマウスにおけるEPRイメージング研究において、ADマウスは7ヶ月齢で同腹仔でターゲット遺伝子を持たないWTとレドックスに差異が認められたことから、本研究課題においては、7ヶ月のADおよびWTマウスのEPRイメージングデータを取得した。今年度イメージング実験で使用したニトロキシド化合物はTempone, acetoxymethyl-PROXYL-carboxylate (AMCP)等であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ADモデルマウスの出生が予測より少なく、検討できるニトロキシド化合物が予定に満たなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
精度良く機械学習を行うためには多量の画像データが必要となるため、先ずはその基本となるデータ取得に注力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
マウスが予定より少なかったため、使用する試薬の量が減ったため。
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