研究課題/領域番号 |
23K07062
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐々木 理栄 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (40967709)
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研究分担者 |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
松田 武 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30782734)
小林 加奈 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70433282)
岩下 和真 神戸大学, 医学部附属病院, 医学研究員 (80850065)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 直腸癌 / 放射線治療 / エクソソーム / TNT |
研究実績の概要 |
2023年2月より神戸大学医学部附属病院にて直腸癌TNT(Total neoadjuvant therapy)の臨床試験が開始された。 局所進行直腸癌に対して、化学療法、放射線療法といった術前治療を強力に行うことにより、局所再発を抑えることが期待できる他、治療が非常に良く効いた場合は癌の病巣が肉眼的に消滅することも期待できる。2024年4月時点で登録患者数は7人であり、目標数の3分の1未満である。登録患者のうち2人は現病の転移、重複癌により、途中の段階で試験を脱落している。術前治療により肉眼的に癌の消滅が得られた症例は認めなかった。全ての患者において、手術後も大きな有害事象なく経過している。 1人の患者につき約半年の期間をかけて複数回の採血を行うことから、全ての検体の回収までに時間を要するが、登録患者全てにおいて順調に検体回収を進めることができている。なお、脱落患者のうち、手術を行った症例については規定回数の採血を行い検体の回収をしている。 放射線治療、化学療法を受けることにより血中エクソソームの何らかの変化が起こると仮定し、目標症例数を登録後に保存検体を用いて解析を行う方針である。治療前後の内視鏡画像、MRI画像等と血液中のエクソソームを対応・比較しながら治療効果予測に結び付けることが可能となれば、より強度の高い術前治療としての放射線治療の実現に結び付く。目標症例数登録後、速やかに解析に入ることが出来るように、先行研究等を参考にしながら準備を進めている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
直腸癌TNTの臨床試験の登録目標人数は25人であるが、1年経過時点で登録患者が3分の1未満である。また、一人の患者につき合計4回のエクソソーム採血を行うが、4回の採血が全て終了するまでには約半年前後を要することから、検体の回収にもある程度の期間を要する。上記の理由から、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
登録患者数が目標に達していないため、引き続き対象となる患者の登録に努める。 現在登録されている患者については規定回数の採血を行い、検体回収を進める。 目標症例数到達後に速やかに解析に進めるように、先行研究を参考にしながら準備を進める。
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