研究課題/領域番号 |
23K07074
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
池田 裕隆 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70750959)
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研究分担者 |
楯谷 一郎 藤田医科大学, 医学部, 教授 (20526363)
吉岡 哲志 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (20648539)
大野 良治 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30324924)
村山 和宏 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40622931)
植田 高弘 藤田医科大学, 医学部, 講師 (60897370)
永田 紘之 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70795608)
外山 宏 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90247643)
花松 智武 藤田医科大学, 医学部, 助教 (90837569)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | MRI / DWI / FASE |
研究実績の概要 |
当施設に設置されているキャノンメディカルシステムズ社製のMRI装置Vantage Centurianを用い、DWI用ファントムの撮像で定量評価を行い,画質評価及び見かけの拡散係数(ADC)の精度を統計学的に比較検討し、至適撮像法を定めた。次いで当大学病院にて頭頚部腫瘍患者41名のMRI撮像に際し,従来のEPI法に加えてFASE法でも撮像し、両者の画像にAIを用いた再構成処理を適応させ、画質評価を統計学的に行った。 ファントム撮像でのFASE法およびAI処理を用いたDWI撮像ではADC値の比較において従来のEPIと同程度の相関を得て(スピアマンの順位相関係数:0.92≦ρ≦0.99, p<0.0001)、至適撮像条件を決定した。頭頸部腫瘍患者のFASE法を用いたDWI画像ではEPI法と同程度のADC値を描出できることが確認された上で(テューキーのHSD検定:p<0.05)、EPI法に比して画像の歪みが有意に小さく抑えられ(スチューデントのt検定:p<0.001)、さらにAIによる再構成処理を行うことで信号対雑音比(Signal to Noise Ragtio; SNR)が有意に改善することが示された(スチューデントのt検定:p<0.05)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ファントムを用いた拡散強調画像の撮像により至適撮像条件が整い、それを用いた実際の頭頸部腫瘍患者のMRI撮像も行うことができた。従来のEPI法との比較も概ね良好な結果となっており、当初の計画に近い形で研究が遂行できていると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
頭頸部腫瘍患者の撮像を続ける一方で、既に撮像された患者のMRIデータに関しては統計解析を追加し、論文作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度で生じたコンピュータ処理は研究者が既に所有していた個人用パソコンでまかなえたため、当初計画していたコンピュータの購入はせずに次年度使用額が生じた。翌年度はこの費用を用いてパソコンやその周辺機器等を購入する予定である。
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