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2023 年度 実施状況報告書

高磁場MRリニアックによる時系列画像を用いたがんの超早期予後予測バイオマーカー確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K07131
研究機関千葉大学

研究代表者

滝嶋 葉月  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10568661)

研究分担者 横田 元  千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (20649280)
森 康久仁  千葉大学, 大学院情報学研究院, 助教 (40361414)
根本 未歩 (渡辺未歩)  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50568665)
恒田 雅人  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (60800753)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードMRリニアック / 回帰ニューラルネットワーク / 機械学習 / 予後予測バイオマーカー
研究実績の概要

1)MRI画像のプロトコール調整・画像取得:MRリニアックコンソーシアムの推奨に則り、DWI、T2WI、T1WI等の基本的な画像プロトコールを作成した。画質については、MRIファントムを用いて、画質の調整を行なった。IVIMの画像取得については、画質の調整や撮像時間の調整の点においてプロトコールの確立が難しかったため、プロトコールの設定について未だ研究中である。
2)MRI画像解析:実際に撮像のできた癌病巣について、T2WI・T1WI画像を参考に腫瘍の輪郭を同定した。撮像されたDWI画像について、まずは手動で腫瘍のADC値測定を行った。ADC値について、放射線治療による経時的変化について検討を行なっている。呼吸変動のある部位では、画像の正確性についての検討も必要と考えている。
3)症例の蓄積と情報収集:患者のリクルートは順調に進んでいる。主に、前立腺癌、膵癌、腎細胞癌、肺癌、肝細胞癌などの患者について、MRI画像を取得している。患者の臨床情報、癌の病期や治療法についての収集を行なった。放射線治療後の予後についても収集を行なっている。
今後は、IVIMのプロトコール確立に向けてさらなる研究を行う。画像解析については、現時点では手動で行なっているが、解析を行う際の輪郭を作成をする人の誤差が問題となる。誤差を無くし精度を高めるため、自動輪郭生成モデルの応用についても研究を行なっていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

MRリニアックの撮像プロトコールについて確立を行った。T2WI、T1WI、DWI等の基本の撮像条件は確立した。IVIMの画像取得については、画質の調整や撮像時間の調整の点においてプロトコールの確立が難しく、進捗が遅れている。画像解析については、手動での解析をまずは行なっているが、自動輪郭生成モデルの応用がまだ進んでおらず、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、IVIMプロトコール確立に向けてさらなる研究を行う。画像解析について現時点では手動で行なっているが、解析を行う際の誤差をなくすため、自動輪郭生成モデルの応用についても研究を行なっていく予定である。DWIやIVIMから測定されたADC値や疑似拡散係数、および真の拡散係数、そして1ボクセル内の微小灌流に寄与する水分子のプロトンの割合の計測を進める予定である。
また、症例の予後についての情報収集も引き続き行なっていく。

次年度使用額が生じた理由

研究がやや遅れており、画像解析用ソフトウェアの購入や国際学会参加を行わなかったため、次年度使用額が生じた。今後研究を進め、画像解析のソフトウェアや学会発表等で使用の予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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