研究課題/領域番号 |
23K07171
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
村上 直也 順天堂大学, 医学部, 教授 (00604282)
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研究分担者 |
稲葉 浩二 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (00604646)
大熊 加恵 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00631136)
中村 哲志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理専門職 (20638374)
千葉 貴仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (20804868)
飯島 康太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (50792909)
岡本 裕之 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (90595729)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | Mixed reality / VRゴーグル / 小線源治療 / 組織内照射併用腔内照射 |
研究実績の概要 |
本研究ではMixed reality技術を小線源治療に活用することを主眼としている。具体的には、仮想現実を用い、通常イメージしづらい小線源治療実施時の手技のガイド(腫瘍位置ならびに刺入すべきニードルの位置、角度、深さ)をVRゴーグルを利用することで行い、若手医師の手技の獲得あるいは熟練した医師においても円滑な手技の実施を可能とするシステムの構築を目的としている。 まずはファントム実験を行い、その実験を通してシステムの修正を適宜行い、並行して実際の患者に使用するところまでを見据えて研究を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の異動に伴い、研究実施体制の再構築が必要になった。しかし、共同研究者の一人の飯島医学物理士が順天堂医院に昨年9月に異動し、順天堂医院の小線源治療実施日も週1回から週2回に増やすなど、徐々に環境整備が進んでいる。令和6年4月にはHoloeyes社と契約を結び、Holoeyes社のシステムを使用可能となったため、今後ファントム実験へと進めていく予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者は日本医学放射線腫瘍学会小線源部会将来検討委員会で取組中の、組織内照射併用腔内照射練習用ファントム開発計画に参画している。科研費を用いてこちらのファントムを購入し、ファントム実験を実施することを予定している。また、並行して患者腫瘍画像データからプレプランを作成し、VRゴーグル上に投影することで組織内照射併用腔内照射をスムーズに実施することを並行して計画していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の施設異動に伴い、当初想定していた研究計画よりも進捗に遅れを来すこととなったが、VRゴーグルを異動先の大学の学内研究費で購入でき、科研費よりHoloeyes社とのシステム使用に関する契約を結ぶことができ、ファントム実験に必要なファントム入手のめどがついたため、今年度は大きく前に進むことができる見込みである。大学に異動してみて本システムが学生教育にも活用可能であることが考えられたため、医学教育における活用についても今後検討をしていく予定である。
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