研究課題/領域番号 |
23K07222
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鹿島田 健一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (80451938)
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研究分担者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 体細胞分化転換 / 性の多様性 / 性分化 |
研究実績の概要 |
本研究ではFoxl2 floxマウスに対し、性腺体細胞特異的に蛍光タンパク(mCherry)とタモキシフェン誘導型CreERを発現するマウスを交配し、任意の時期にFoxl2 をノックアウトし、かつそのKOした細胞のみ回収可能とするマウスを作成する。これによりFoxl2をKOした細胞特異的に、詳細な分子遺伝学的解析を行うことが可能となる。 現在マウスの作成を行なっており、タモキシフェン誘導により、Cre蛋白が発現、Foxl2がノックアウトされるところを確認した。具体的には、タモキシフェン投与をし、1週ほどで体細胞のFOXL2の発現消失と、SOX9の発現上昇を組織学的に認めた。今後はさらに、表現型の詳細な解析を行う予定である。手法としては、組織免疫染色に加え、分化転換の過程をより詳細に明らかにするため、SIngle Cell RNA sequence法などを用いる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在マウスの作成を行なっており、タモキシフェン誘導により、Cre蛋白が発現、Foxl2の発現が数日で消失することを確認した。今後は、その表現型を組織免疫染色や、Single Cell RNA sequence法などで詳細に解析を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
得られたマウスから回収した性腺体細胞を、Creを発現させFoxl2をノックアウトした時間に応じ時系列的な解析を行う。具体的には、タモキシフェン投与後、1-5日の性腺組織あるいは体細胞組織を回収し、組織免疫学的な検討に加え、Single Cell RNA seqを用いて、体細胞の変化とその過程を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初1年目で予定していたSingle Cell RNA sequence法などによる解析の一部が、細胞および検体の調整に時間がかかり、年度を超えての解析になってしまい、1年目の予算を2年目で使用することとした。
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