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2024 年度 実施状況報告書

リポソームを捕捉したマクロファージのMDSC様細胞への変容に関わる分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07243
研究機関旭川医科大学

研究代表者

吉田 陽一郎  旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (80750306)

研究分担者 東 寛  旭川医科大学, 医学部, 名誉教授 (00167909)
佐藤 雅之  旭川医科大学, 医学部, 助教 (00624181)
甲賀 大輔  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30467071)
長森 恒久  旭川医科大学, 医学部, 講師 (40400098)
青山 藍子  旭川医科大学, 大学病院, 医員 (60596295)
酒井 宏水  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70318830)
石羽澤 映美  旭川医科大学, 大学病院, 病院助教 (90516402)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードリポソーム / マクロファージ / 小胞体ストレス
研究実績の概要

A)リポソーム捕捉マクロファージの表現型解析
RAW264.7細胞にリポソームを添加した際に、まず細胞内シグナル伝達に関して、添加後1時間後からIkBalphaの減少、リン酸化ERK、p38MAPK、JNKの増加を見た。サイトカイン分泌に関してはリポソームを添加した際にIL-6、TNFなどの向炎症性サイトカインのごく少量の増加を見た。またiNOSと、免疫チェックポイント分子の発現量をフローサイトで解析し、リポソーム添加後12時間以降にiNOS、及びPD-L1の発現増加を確認した。これらは先行するラットでのex vivo研究と共通するもので、リポソーム捕捉マクロファージのMDSC様変容と合致した。
B)リポソーム捕捉マクロファージ内での細胞内シグナル伝達
細胞内のNF-kB上昇が認められたことでその上流のシグナル伝達を同定すべくRAW264.7細胞のNF-kBルシフェラーゼアッセイを構築して各種阻害剤で刺激した。結果的にリポソーム捕捉マクロファージにおけるNF-kB活性はIKK阻害(IMD0354)で下がり、MyD88阻害(Pepin-MYD)では大きく下がらず、IRE1阻害剤(STF02810)で大きく減少した。リポソーム捕捉マクロファージによるspliced XBP-1の上昇も認められ、リポソーム捕捉マクロファージ内で小胞体ストレスが亢進しておりこれがMDSC様変容に関わる可能性が高まった。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の核をなす知見が得られている。引き続き、脂質二重膜小胞体の捕捉から小胞体ストレスに至るメカニズムを解明する

今後の研究の推進方策

1)リポソーム捕捉マクロファージにおける小胞体ストレスの確証
ウェスタンブロット、蛍光免疫染色で小胞体ストレスの確証を高める。また電子顕微鏡像の解析で小胞体、ゴルジ体などの細胞内小器官の形態的変化を確認する。
2)マクロファージ内脂質分布の変化:リポソームを捕捉した後のエンドソーム内で脂質二十膜が受ける代謝とそれがなぜ小胞体ストレスとの関連を持つのか解析する;長鎖脂肪酸染色による分解されたリポソームの構成成分の局在を解析する。

次年度使用額が生じた理由

計画的に購入した物品の価格変動や消費速度により次年度使用額が出たが、研究の進行には何も問題はない。

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公開日: 2025-12-26  

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