研究課題/領域番号 |
23K07266
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
堀之内 智子 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (30754593)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 小児特発性ネフローゼ症候群 / ウイルス感染 / RNA解析 |
研究実績の概要 |
本研究では、血液・腎組織・尿のRNA解析や患者血清を用いた抗体解析技術を駆使し、 ウイルスRNA配列の同定手法を確立する。さらに、ネフリンなど腎発現蛋白のトランスクリプトの変化を明らかにし、臨床病理や遺伝情報との関連解析を行う。 血液・腎組織・尿のRNA解析や患者血清の解析技術を駆使し、ウイルスRNA配列の同定ならびに、それに伴う腎発現蛋白のトランスクリプトの変化を明らかにし、腎疾患発症のメカニズムの解明ならびにRNA解析による診断法開発、治療法の最適化の足掛かりとすることである。RNA解析により、腎発現蛋白のトランスクリプトの変化を検討する。 それにより臨床・病理像を反映するトランスクリプトの変化を同定する。 腎生検で得られた腎組織のRNA解析が最も病態を反映させると考えられる一方、腎組織のRNA解析と同様の結果を尿の細胞から得ることが出来れば、非常に非侵襲的に検査を遂行することが可能となる。その実現のために、腎組織のRNA解析と同様の結果を尿中落下細胞由来RNA解析でも得られるように検証を行う。 2023年度においては、腎生検サンプル(約30例)ならびに血液サンプル(約10例)の収集を行った。現在、解析のための準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度においては、腎生検サンプル(約30例)ならびに血液サンプル(約10例)の収集を行い、解析のための準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
RNA解析により、検出されたウイルスがあれば、患者の臨床・病理像との関連解析を行う。ウイルス検出の有無ならびにウイルスの違いにより、重症度の差異、再発の有無、治療効果の差異があるのか、検証を行う。 また、腎発現蛋白トランスクリプトの変化と臨床・病理像の関連解析として、RNA解析により、腎発現蛋白のトランスクリプトの変化を検討する。それにより臨床・病理像を反映 するトランスクリプトの変化を同定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は検体回収ならびに検体解析準備を中心に行ったため、実際の検体解析に関わる費用は2024年度に繰り越しとした。
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