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2023 年度 実施状況報告書

チロシン系代謝物マーカーによる神経芽腫MYC遺伝子増幅判別モデルの改良と検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K07308
研究機関名古屋大学

研究代表者

牧田 智  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20718415)

研究分担者 城田 千代栄  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20378194)
成田 敦  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20625149)
田井中 貴久  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30378195)
内田 広夫  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40275699)
高橋 義行  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40432273)
天野 日出  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (40883616)
大澤 毅  東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (50567592)
住田 亙  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70437044)
檜 顕成  名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (90383257)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード神経芽腫 / MYC遺伝子
研究実績の概要

神経芽腫は脳腫瘍を除いた小児期発症の固形腫瘍のなかで最も頻度が高い。
更に高リスク神経芽腫の5年無増悪生存率は30-40%と予後不良で小児がんによる死亡原因第2位である。一方で神経芽腫には自然退縮(4S)する症例も見られ、その複雑な病態の為に以前から診断治療に難渋している。化学療法が進歩しても、未だに患児の予後に寄与する診断治療の新たなブレークスルーを認めていない。
神経芽腫の悪性度や予後及び治療はMYC遺伝子増幅の有無に左右されるが、受診時に簡便にMYC遺伝子増幅の有無を予測できるマーカーが存在しない。そこで申請者らは、尿中代謝物の網羅解析(高リスク9症例/中間リスク5症例/低リスク4症例/健常コントロール110症例)を行い、治療前リスクに応じてランダムフォレスト解析を行う事で悪性度に関与する代謝物(3-Methoxytyramine sulfate(MTS)、Vanillactic acid(VLA)等)を特定した。次いで、予備実験において神経芽腫33例 健常児78例の尿中代謝物(HVA/VMA/MTS/VLA/MTR)の定量値からMYC遺伝子増幅神経芽腫4例と非増幅神経芽腫29例を判別できる判別モデルを作成した。
これら新規代謝物の定量結果を用いて診断早期にMYC遺伝子増幅の有無を予測するための“尿中代謝物によるMYC遺伝子増幅神経芽腫検査法”の汎用性を検討するとともに、MYCと関連性が示唆されているcystathionine(CTN)についてMYC遺伝子との関連を探索する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、順調に尿サンプル収集(神経芽腫/健常コントロール尿サンプル 約30サンプル収集済み)している。それらの尿サンプルを用いてHVA/VMA及び新規代謝物(3-Methoxytyramine sulfate(MTS)、Vanillactic acid(VLA)、3-Methoxythyrosine(MTR))の正常値及び基準値を検証中である。同時にMYCとの関連が示唆されているcystathionine(CTN)について定量解析を進めている。本研究は予定通りに進展している。

今後の研究の推進方策

引き続き、サンプル収集、マーカー定量、解析を進めると同時に、判別モデルの改良(MYC遺伝子増幅神経芽腫10例:各2例~4例/年)を行い、“尿中代謝物によるMYC遺伝子増幅神経芽腫検査法”の汎用性を検証する。

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公開日: 2024-12-25  

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