研究課題/領域番号 |
23K07359
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
松浦 健太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30580576)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | がん免疫療法 / サイトカイン・ケモカイン / miRNA |
研究実績の概要 |
切除不能肝細胞癌(HCC)に対するがん免疫療法(アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法)施行中の患者において、腫瘍免疫応答に関与する可能性のある複数のサイトカイン/ケモカインについて、保存血清を用いて末梢血中の発現レベルを測定し治療効果との関連性について検討した。その結果CXCL10値が関連することを見出し、欧文誌に発表した。また、末梢血好中球・リンパ球比(NLR)、Prognostic nutritional index(PNI)が治療効果に関連することも欧文誌2報に発表した。その他、一つのサイトカインの血清レベルが治療効果に関連することを見出し、欧文誌に投稿中である。 さらに、末梢血細胞外小胞(EVs)中のmiRNAについてRNA-seqを用いて網羅的に発現レベルを解析し、治療前後で大きく発現が異なり、かつ治療効果に関連する候補miRNAを同定した。現在、追加検体を用いてqPCRにより発現レベルを解析し、治療効果との関連について検討をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
臨床検体の収集が順調であり、サイトカイン・ケモカインの解析についても順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
末梢血細胞外小胞(EVs)中の候補miRNAの発現レベルと治療効果との関連について検討をすすめている。また、現在投稿中の血清サイトカインレベルと治療効果との関連について、論文を完結させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
181,108円が次年度に繰り越しとなったが、次年度の研究計画を遂行するため、主に物品費として使用する。
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