研究課題/領域番号 |
23K07755
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
澤田 雄宇 産業医科大学, 医学部, 教授 (40551867)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | S100A2 / 炎症性皮膚疾患 |
研究実績の概要 |
S100A2は表皮ケラチノサイトにおいて強く発現しており、様々な炎症性皮膚疾患で発現が亢進していることが確認されているが、現時点ではS100A2の実際の役割については不明な点が依然として多い。我々の先行研究において重症薬疹、乾癬、アトピー性皮膚炎においてS100A2の発現が亢進するが明らかとなっているが、炎症性皮膚疾患における役割は不明であった。本研究ではS100A2の皮膚における炎症反応を明らかにする。 Full length S100A2を用いてTHP-1細胞に刺激を加え、サイトカイン産生について評価を行った。IL-6をはじめとした炎症性サイトカインの産生が亢進している事をqPCRにて確認できた。また、細胞の遊走能についてもS100A2による刺激下にてTHP-1細胞の遊走能が亢進することが明らかとなった。 今後は、皮膚における他の細胞に対する作用、皮膚炎における生体内での反応、そしてその作用受容体をはじめとしたシグナルパスウェイを明らかにし、具体的な炎症反応をまず網羅的に解析を行い、その作用起点・特異的な炎症反応を明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
S100A2を用いてTHP-1細胞に刺激を加え、IL-6をはじめとした炎症性サイトカイン産生が亢進するこ都に加えて、遊走能を亢進することから、炎症性皮膚疾患における炎症反応を増強することが明らかにできたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、皮膚における他の細胞に対する作用、皮膚炎における生体内での反応、そしてその作用受容体をはじめとしたシグナルパスウェイを明らかにし、具体的な炎症反応をまず網羅的に解析を行い、その作用起点・特異的な炎症反応を明らかにする予定である。RNAシークエンスなどをはじめとした網羅的な解析結果を基に、各種炎症反応に関わるシグナル伝達経路、作用受容体の特定を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定しているよりも研究が順調に進行しているため、皮膚における他の細胞に対する作用、皮膚炎における生体内での反応、そしてその作用受容体をはじめとしたシグナルパスウェイを明らかにするために、まず具体的な炎症反応をまず網羅的に解析を行い、その作用起点・特異的な炎症反応を明らかにする必要があるため。
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