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2023 年度 実施状況報告書

SLEにおける精神症状発症におけるTREM2を介したマイクログリア活性化機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07882
研究機関北里大学

研究代表者

有沼 良幸  北里大学, 医学部, 講師 (30527437)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード神経精神ループス / マイクログリア / sTREM2 / MS4A4A
研究実績の概要

マイクログリアを分離するための予備実験を行ったが分離が難しく苦慮している。現在まずwild typeでのin vitroでのマイクログリア状のMS4A4A発現検出のため、細胞株でのMS4A4Aの発現を測定しているが、細胞株とサイトカイン刺激によるマクロファージへの分化過程でその発現が異なること検出できることは判明した。この結果をもって、まずはin vitroでprimary maicrogliaを用いてその測定と、sTREM2刺激によるIRF8発現量の変化を見ることを目標とする。さらにin vivoの実験としてはMRL/lprの継代が確立していないことから新たな施設での樹立を目指さなければならない。ヒト検体について治療後の髄液中でのsTREM2の変化をわずかな症例ではあるが測定できている。一定の結果を得るにはさらなる測定数の増加が必要である。なお今後はバイオマーカーとしての意義を検討する必要があることから、前向きに患者を登録し規模を拡大して前向き観察研究として進めていく予定を考えている。さらに1型インターフェロン受容体に対するモノクローナル抗体が既に上市され治療薬として用いられておりこれら患者における精神症状の変化を単施設での小数例において検討した。その結果、疼痛に関する患者報告アウトカムについては著明な改善を認めることから、MS4A4Aの発現とsTREM2との関連についてマウスモデルを用いてそのメカニズムを説明できるような実験も行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

WTマウスおよびMRL/lprマウスの継代ができておらず、マイクログリアにおける直接的な実験が進展しなかったため。

今後の研究の推進方策

まずはWTモデルを用いてマイクログリアの単離を確実に行えるようにすることが必要である。次にループスも出るマウスの現施設での樹立が必要である。またヒト検体を用いた検討主行うことから多施設共同での検体収集および前向き観察研究が必要となる。

次年度使用額が生じた理由

動物モデルの樹立ができなかったたため。

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公開日: 2024-12-25  

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