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2023 年度 実施状況報告書

全身性エリテマトーデスの病態における腸内細菌叢の関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07898
研究機関東邦大学

研究代表者

南木 敏宏  東邦大学, 医学部, 教授 (00282749)

研究分担者 西尾 純子  東邦大学, 医学部, 教授(寄付講座) (40598679)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / 腸内細菌叢
研究実績の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)において、腸内細菌叢のディスバイオーシスが病態へ関与することが示唆されているが、疾患活動性との関連や細菌叢の特徴については明らかではない。そこで、SLE患者の腸内細菌叢が、疾患の発症や活動性、臨床像の多様性にどのような関連があるかについて検討することを目的に研究を実施している。これまでに、16歳以上の未治療の初発SLE患者25名、SLEDAI≦4の寛解状態にあるSLE患者30名、健常者30名の便検体を収集した。初発SLE患者23名については、治療介入後3、6、12か月後にも検体を収集している。検体の16S rRNA遺伝子解析により細菌叢解析を行い、多様性や細菌種の頻度を初発SLE、寛解SLE、健常群の3群間で比較し、加えて初発から治療介入後12か月まで比較した。また、初発SLEにおいて各臓器障害や保有自己抗体と細菌叢の相関を検討した。SLE群では健常群に比較して腸内細菌叢の多様性が異なり、Eubacterium rectale、Lachnospira pectinoshiza、Anaerostipes hadrus、Fusicatenibacter saccharivorans、Anaerobutyricum halliを初めとした酪酸産生菌の減少、Hungatella efuluvii、Intestinibacter barrtletti、Eisenbergiella tayiなどの増加を認めた。また、これらの細菌の一部は疾患活動性に相関を認めるものの、治療によって疾患活動性が低下しても変化を認めない細菌種も存在した。今後、細菌種の特徴とSLEとの関連、臨床症状や特異抗体との関連等解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SLE患者の検体は順調に収集が進んでおり、その解析も計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

患者検体の収集、解析を継続し、細菌種の特徴とSLEとの関連、臨床症状や特異抗体との関連等の解析を進める。また、SLEマウスモデルの実験のため、モデルマウスの準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

試薬費用に若干次年度使用額が生じた。次年度はこの使用額も含めて計画通りに研究を進める。

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公開日: 2024-12-25  

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