研究課題/領域番号 |
23K08035
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
柏木 伸一郎 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80637017)
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研究分担者 |
藤田 寿一 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30212187)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 乳癌 / 腫瘍微小環境 / 腫瘍免疫 / 抗体薬物複合体 / トリプルネガティブ乳癌 |
研究実績の概要 |
近年,新規抗体薬物複合体や分子標的治療薬,そして免疫療法の有用性が報告され,乳癌治療はパラダイムシフトを迎えている. 一方で,腫瘍組織は,癌細胞と周囲の間質細胞との相互作用により腫瘍微小環境 (TME) という特徴的な環境を呈している.間質細胞は,線維芽細胞,血管構成細胞,そして免疫細胞などから構成されている.また宿主におけるTMEの評価が治療効果や予後予測に関わるために,TMEのモニタリングは癌治療において大きな鍵となる. 本研究では,「薬剤修飾による腫瘍微小環境の動的変化から捉えた乳癌治療戦略の構築」と題して,薬剤修飾によるTMEのダイナミックな変化を明らかにしていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
腫瘍免疫応答は薬物療法の修飾により動的変化を示し,薬物投与前後で異なるTMEを形成する.本研究では,新規ADC, CDK4/6阻害剤, ICIにて治療を行った症例を抽出し,「投与前」「投与後」「投与前後での変化」においてTMEの評価を行い,臨床病理学的背景や予後との相関を確認していく. 現在、CDK4/6阻害剤投与前後における免疫関連因子やEMT関連因子,腫瘍低酸素関連因子,癌代謝関連因子の動的変化を免疫組織化学的に検証を行っており,おおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
組織標本および採血検体によるTME関連遺伝子の解析をすすめ,臨床データと照らし合わせて解析をすすめていく.さらに免疫療法における併用療法・逐次療法の可能性の検索もあわせて実施する.
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次年度使用額が生じた理由 |
これまでの研究はデータ収集などの基盤的研究をすすめてきた.今後は具体的な実験計画に従って資材を使用していく予定である.
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