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2023 年度 実施状況報告書

T細胞不活化分子CD200を標的とした神経芽腫に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08055
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

黒田 靖浩  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50973187)

研究分担者 洲尾 昌伍  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40771019)
澤井 利夫  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (90351808) [辞退]
金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30204580)
庄 雅之  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50364063)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード神経芽腫 / CD200 / 腫瘍免疫 / 治療
研究実績の概要

1. 神経芽腫の切除標本を用いた腫瘍の CD200 発現の検討
神経芽腫のパラフィンブロックの免疫染色で腫瘍のCD200発現の程度と臨床病理学的因子,予後との関連,及び腫瘍内浸潤リンパ球数との関連を検討した.治療前後でのCD200発現についても検討し,化学療法前後での発現の変化と予後の関連について検討する.また,CD4+やCD8+T細胞の発現についても免疫染色で調査し,T細胞不活化抑制分子(LAG3やPD1等)との発現関連性について検討する.CD200高発現群は低発現群に比して予後不良であること,CD200低発現群においては腫瘍内浸潤リンパ球を多く認めることや機能的に抑制されていないことが確認できた。
2. in vitroにおけるCD200発現と抗腫瘍効果の検証
CD200発現が進展に及ぼす影響について検証する.まず,ヒト神経芽腫細胞株(SH-SY5Y,SK-N-SH)でPCRでCD200発現の有無を確認した.CD200高発現細胞株において,siRNAを用いて腫瘍細胞のCD200をノックダウンさせて抗癌剤であるシスプラチンを投与して,MTSアッセイで蛍光度を評価した.CD200をノックダウンさせることで腫瘍単独の増殖能が低下したほか、シスプラチン濃度依存性に相乗効果を確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度にin vivo 実験と、in vitro実験を同時に開始できたことで、現時点で上記のような解析データを得られている。複数のcell-ineでの観察はできていない。

今後の研究の推進方策

皮下移植マウスの使用を今後は検討している。

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公開日: 2024-12-25  

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