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2023 年度 実施状況報告書

拡張現実と疑似体位画像生成技術を応用した乳癌術前・術中支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08084
研究機関千葉大学

研究代表者

藤本 浩司  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60456027)

研究分担者 長嶋 健  千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (60292710)
高田 護  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90800392)
榊原 淳太  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20896427)
大塚 将之  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
中口 俊哉  千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20361412)
黒田 嘉宏  筑波大学, システム情報系, 教授 (30402837)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード乳癌 / 手術支援 / 拡張現実
研究実績の概要

本研究の目的は「伏臥位MRI画像から画像変形により疑似的仰臥位MRIを作成し、得られた画像を拡張現実手法によりタブレット端末上で患者体表上に再現すること」である。本研究は下記の3つのパートから成り立っている。第1パートはシミュレーションによる疑似的仰臥位乳房MRI画像の作成であり、第2パートは拡張現実を利用した、タブレット端末上で腫瘍切除範囲を可視化する手術ナビゲーションシステムの開発である。そして、第3パートが臨床的評価である。
第1パートでは脂肪組織の流動性と支持構造による拘束をモデル化し,有限要素法を用いて乳房の半流動的変形のシミュレーションを行っている。伏臥位MRI画像からの疑似的仰臥位MRI生成が最終目標であるが、現在はその準備段階にある。モダリティによる評価差の少ない限局性の腫瘤を持つ患者において、伏臥位MRI施行患者で撮影された画像をシミュレーションしている。そこから得られた変形画像を用いて、どの程度腫瘤の位置や形状が変化するのかを仰臥位CT画像の腫瘤と比較検討し、モデルの有効性を検証している。第2パートでは、より直感的な操作を可能にするためのインターフェース開発や位置合わせ手法のための改良を重ねている。現時点では位置合わせのために、ARマーカーを使用しているが、マーカーレスを目標にさらなる改良も進めている。第3パートは、システム自体が精度向上のため、現時点では改良を重ねているため、まだ臨床評価段階にはないが、システム開発と並行してプロトタイプを用いた問題点の洗い出しや操作性の向上を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今まで、構想段階であった第一パートの画像変形シミュレーションの試作モデルが開発された。第2パートのナビゲーションシステムの改良も進み、研究課題はおおむね順調に進展している、と考えている。

今後の研究の推進方策

第1パートのシミュレーションモデルの評価が進むにつれて、その問題点も浮かび上がってきている。新たなパラメータを導入することによりその精度向上を目指す。第2パートのナビゲーションシステムに関しては、より対象患者の多い仰臥位CTによる評価も視野に入れつつ開発を進め、第3パートの臨床評価の早期実現を目指す。

次年度使用額が生じた理由

残額が生じた理由は、短期雇用で残額ゼロになる執行ができなかったためである。また、次年度の利用計画としては、数値計算ソフトウェアソフトウェアMathworks社製Matlabの購入費用の一部に使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] タブレット端末を用いた拡張現実(AR)による乳癌手術支援システム2023

    • 著者名/発表者名
      藤本 浩司, 長嶋 健, 高田 護, 榊原 淳太, 山田 英幸, 山本 寛人, 粕谷 雅晴, 佐久間 結, 年光 亜水, 中口 俊哉, 黒田 嘉宏, 那須 克宏, 大塚 将之
    • 学会等名
      日本外科学会定期学術集会
  • [学会発表] 乳房AR手術のための仰臥位CTを用いた伏臥位MRI画像の体位変換手法2023

    • 著者名/発表者名
      高橋翔汰,藤本浩司,那須克宏,中口俊哉,家永直人,黒田嘉宏
    • 学会等名
      第22回日本VR医学会
  • [学会発表] 仰臥位CTを用いた乳房MRIの体位変換手法2023

    • 著者名/発表者名
      高橋翔汰,原裕貴,藤本浩司,那須克宏,中口俊哉,家永直人,黒田嘉宏
    • 学会等名
      第62回日本生体医工学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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