研究課題/領域番号 |
23K08109
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久森 重夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (50534351)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | iRGD / 抗PD-1抗体 / 胃癌 / 大腸癌 |
研究実績の概要 |
胃癌に対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)のひとつである抗PD-1抗体に、iRGDを併用することによる腫瘍抑制増強効果を調べることを目的とし、研究を開始した。マウスによるin vivoの実験系として、東京大学野村先生よりマウス胃癌細胞株YTN4種類を譲渡していただいた。そのうち最もマウスへの生着率が高いYTN5を用いて実験を行うこととした。 条件設定の上、C57BL6マウスの背部に5.0×10(6)個のYTN5細胞を皮下注した。A群はコントール群として生理食塩水のみ、B群はiRGDのみ、C群は抗PD-1抗体のみ、D群は抗PD-1抗体とiRGDを、それぞれ2回/週、腹腔内に投与した。なお、各群8匹のマウスを準備した。 結果は、4群間で腫瘍の大きさを比較した時、有意な差は認めなかった。 本実験は、iRGDの投与量、抗PD-1の投与量を調節しながら行ったが、3度の実験を行っても明らかな差を見出すことはできなかった。 原因として、YTN細胞自体の成長速度が一定ではないことが一因と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
YTN細胞株のマウス背部への移植が非常に難しく、vivoの実験として成立させるまでに長時間を要した。どうしても一回のin vivoの実験を行うごとに約2-3か月を要するため、条件設定のために労力が必要であった。腫瘍移植の際、マトリゲルを使用することも検討したが、一時的に販売が見合されるなど準備に手間取った。
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今後の研究の推進方策 |
YTN細胞株のみの実験ではやや評価が難しく、しかしながら他のマウス胃癌細胞が部の入手が難しい状況であったため、今後は癌腫横断的な実験系を構築したいと考えている。具体的には大腸癌をターゲットとし、MC38やCT26というマウス大腸癌細胞株を準備し、再度in vivoの実験にて、上記4群でiRGDによる抗PD-1抗体の腫瘍抑制効果が得られるかどうかを評価する。
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