研究課題/領域番号 |
23K08138
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
林 祐一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60811726)
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研究分担者 |
松尾 洋一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381800)
今藤 裕之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80790641)
村瀬 寛倫 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90912585)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 膵癌 / 抗癌剤耐性 / Girdin |
研究実績の概要 |
2023年度は,当院で樹立したゲムシタビン耐性膵癌細胞株(以下,GEM耐性株)(MIA PaCa-2,AsPC-1)に対する細胞実験をおこなった.まず,凍結保存GEM耐性株の培養を再開し,これらに対して各GEM濃度によるProliferation assayをおこない,GEM耐性能が保持されていることを確認した.結果として,MIA PaCa-2についてはGEM 1μMにおいて耐性化を認めた.一方で,10μM以上では濃度に応じて増殖率は低下傾向を認めた.AsPC-1では,GEMのいずれの濃度(1~100μM)においても耐性化を認めた.以降の実験におけるGEM濃度を1μMで設定した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
凍結GEM耐性膵癌細胞株を複数培養し,GEM耐性能について検証を重ねた.今後のGEM濃度の設定のため時間を要した.
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今後の研究の推進方策 |
GEM耐性株におけるGirdinの発現をmRNAおよびタンパクレベルで検証する.GEM耐性株における,DCK(deoxycytidine kinase)をはじめとする,各細胞内シグナルの発現変化についてWestern blottingにて検証する.
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次年度使用額が生じた理由 |
既存の実験器具,薬剤を使う実験が多かったことで経費が少なかった.また,実験の進捗も遅れていることで次年度使用額が発生した.今後は,相応に費用がかかる実験をおこなう予定であるため,前年度の残額の繰越しが必要である.
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