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2023 年度 実施状況報告書

肝組織由来スフェロイドを用いた肝オルガノイドの開発とその微小環境分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08159
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

丸橋 繁  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)

研究分担者 石亀 輝英  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50583358)
清水 裕史  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70553709)
小船戸 康英  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70583425)
佐藤 直哉  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90622332)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード肝細胞スフェロイド / 3D培養 / 皮下移植
研究実績の概要

本研究では、マウス肝及び臨床検体を用いた肝細胞スフェロイド;Liver tissue-originate spheroids (LTOSs)オルガノイド作製法を確立し、形態及び機能解析、また微小環境の分子機構の解明を行う。さらに、将来の臨床応用へ向けてヒト肝組織からのLTOSオルガノイド作製法を確立する。
当講座で行っている肝細胞分離の手法を応用してLTOSsを作製している。しかし、培養1日目よりViabilityの低下を認め、3日以上の培養は困難であった。原因として、回収したLTOSsに接着している死細胞の影響や、スフェロイドの生存に必要なサイトカインの不足、培養皿の種類などが考えられる。
現在は、培養皿の種類の比較、3D培養下でViabilityを維持するために必要なサイトカインである、HGF+OSM、HGF+TNF-αを添加して比較することで、より最適な培養条件を確立する実験を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

培養皿を①Cell-able (SUMITOMO BAKELITE Co., Ltd.,)から②EZSPHERE (AGC Techno Glass Co., Ltd., Tokyo, Japan)に変更し培養したところ、培養1日目のスフェロイドのViabilityは、①では約50%から20%まで低下するのに対し、②では約50%から40%に維持することができた。しかし、培養3日目になるとViabilityは10%以下に低下するため、より最適な培養条件を確立する必要がある。
また、添加するサイトカインをHGF+OSMとHGF+TNF-αの2群に限定し、比較検討している。
安定したLTOSsの培養方法が確立した後は、免疫不全マウスの皮下、肝表面などに移植し、移植片の形態評価、機能評価を行なう。また、疾患モデルマウスへの移植も検討している。

今後の研究の推進方策

研究計画書に則り、肝スフェロイドの細胞活性を維持する分離方法、培養方法の確立を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の遅れによるもの。
研究計画に沿って実験を継続する。

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公開日: 2024-12-25  

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