研究課題/領域番号 |
23K08193
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀬戸 寛人 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10966518)
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研究分担者 |
植村 守 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10528483)
高橋 秀和 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (10528508)
加藤 久和 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30589312)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | BRAF V600E変異 / p53 / 大腸癌 / 進行再発大腸癌 / 創薬 / 細胞死 |
研究実績の概要 |
本年は、マウス皮下腫瘍モデルでの検討とともに、GMX化合物による新たなMDM2非依存的p53活性化メカニズムの解明をすすめているが、そのなかで既存のMDM2阻害剤が白血病細胞(p53野生型)などにはアポトーシスを誘導するのに対して、大腸癌細胞(p53野生型)ではアポトーシスが誘導されないことがわかった。より効果的なp53活性化による抗腫瘍作用を得るため、p53活性化剤と併用することで大腸癌を細胞死に誘導することのできる治療薬の検索も同時に開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
既存のMDM2阻害剤は大腸癌細胞を殺せないというp53活性化剤開発における新たな課題がみつかった。
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今後の研究の推進方策 |
GMX化合物の類縁化合物評価と構造の最適化をすすめ、GMX化合物の細胞種特異的な作用に基づいた、標的分子の探索、そして、大腸癌の細胞死に着目し、より効果的なp53活性化による抗腫瘍作用メカニズムの解明をすすめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗に伴い次年度予定した研究にも着手することになったため。
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