研究課題/領域番号 |
23K08287
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平間 崇 東北大学, 大学病院, 助教 (80510338)
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研究分担者 |
渡邉 龍秋 東北大学, 大学病院, 助教 (70636034)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 肺移植 / 補体結合能 / ドナーHLA特異的抗体 / ヒト白血球抗原 / DSA / HLA / 拒絶反応 |
研究実績の概要 |
肺移植は終末期呼吸器疾患の有効な治療法である一方、長期予後を確立するためには拒絶反応の解析が必要である。ヒト白血球抗原(HLA)は組織適合性抗原として全細胞に分布しており拒絶反応に関与している。肺移植における組織適合性検査からみた予後の解析、また長期予後に影響を与える組織適合性因子を検証する。本研究の目的は、日本の肺移植レシピエントにおける組織適合性検査をもとに予後とグラフト機能を検証する。組織適合性検査はDSA解析とHLAマッチングを解析の対象とする。2023年より、日本の全肺移植実施施設(東北大学、獨協医科大学、千葉大学、東京大学、藤田医科大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、福岡大学、長崎大学)において新規肺移植症例を前向きに全例登録を開始した。全肺移植実施施設の研究協力者によるサポートにより順調に症例を集積できている。本研究により初年度より複数の学術論文を発行できた。 Ui M et al Vaccine 2023 では、肺移植患者における液性免疫および細胞性免疫の解析を報告した。 Hirama T et al J Thorac Dis 2023 では、肺移植管理および研究において内科医の関与の重要性を報告した。 Hirama T et al Transplant Proc 2024 では、本研究内容をそのまま報告できている。本報告を基盤とし、日本の全肺移植実施施設と協力して肺移植レシピエントにおける組織適合性検査をもとに予後とグラフト機能を検証する。 Hirama T et al Surg Today 2024 では、肺移植の周術期管理と予後への影響を報告した。 Hirama T et al Clin Exp Med 2024 では、新規薬剤を用いて肺移植管理などについて本研究機関における見解を述べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全施設との良好な協力体制を維持できている。
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今後の研究の推進方策 |
現在の研究計画を継続する。引き続き、本研究に関連する報告を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
円安の影響で検査費用の変動があるため、当初の見積もりと異なったため。研究計画および研究活動に影響はない。
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