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2023 年度 実施状況報告書

Hedgehogシグナル系を介する肺癌の癌幹細胞化および治療抵抗性獲得の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08304
研究機関金沢医科大学

研究代表者

本野 望  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30634901)

研究分担者 浦本 秀隆  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90389445)
山田 壮亮  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90525453)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード肺癌 / 癌幹細胞 / SGLT2 / PRDX4 / スフィンゴリン脂質 / MMP
研究実績の概要

癌の悪性化・増殖に伴い癌の糖代謝は亢進しており、SGLT(sodium glucose transporter :ナトリウム・グルコース共役輸送体)による能動的な糖の癌細胞への輸送の可能性が近年報告されている。また肝癌ではSGLT2阻害剤は代謝変化による増殖抑制効果とケモカインの変化による微小環境の変化による増殖抑制効果を持ち合わせる可能性が報告されている。今回、肺腺癌切除検体においてSGLT2の発現と臨床病理学的因子との関連、および先行研究で肺腺癌の予後因子として報告した抗酸化作用を有する酵素ペルオキシレドキシン 4(PRDX4: Int J Med Sci 2018;15:1025-1034.)やCancer inflammation prognostic index(CIPI: Lung 2023;201:603-610.)との関連を評価した。SGLT2発現は病理学的に悪性度が高い群(Ly(+):V(+):G3-4)や進行病期で有意に高く、CIPIと正の相関、PRDX4と負の相関を認めた。多変量解析で再発規定因子を評価したところ、年齢、喫煙指数、PRDX4に加えてSGLT2が有意な因子であった(Oncology 2024 doi:10.1159/0005360
60)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

SGLT2の研究に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

癌幹細胞マーカーとされるALDH1やスフィンゴリン脂質の代謝過程で発生するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の肺癌での発現を評価し、予後マーカーであるCIPIや病理学的因子、SGLT2およびPRDX4との関連を評価する。また、ALDH1やMMPのHedgehogシグナル伝達系への関与と癌細胞増殖および癌幹細胞化のメカニズムを解明することを目標とする。

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公開日: 2024-12-25  

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