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2023 年度 実施状況報告書

肺癌悪性化進行過程を考慮したオートファジー細胞死の機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08324
研究機関鹿児島大学

研究代表者

永田 俊行  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (70611763)

研究分担者 青木 雅也  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (50624996)
武田 亜矢  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (80794700)
上村 豪  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (80927187)
上田 和弘  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (90420520)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードオートファジー細胞死 / BHLHE41/DEC2 / 非小細胞肺癌
研究実績の概要

本研究では、①BHLHE41/DEC2発現の誘導で肺癌細胞におこるオートファジー細胞死の機構とその意義を明らかにし、②肺癌進行早期と中・後期でのオートファジー細胞死を制御する分子を特定し、その機序を解明する。最終的には肺癌の進行期を考慮した新規の治療標的候補分子の同定を目的としている。
本年度は「BHLHE41/DEC2によるオートファジーの制御機構について検討」として、
BHLHE41/DEC2発現誘導肺癌細胞株を用いた網羅的遺伝子解析から、BHLHE41/DEC2発現時にBNIP3のmRNAが減少していることに注目し、BNIP3のプロモーター領域(-637 to +125bp)をクローニングしpGL3-BNIP3proを作製、プロモーターアッセイを行った。mRNAの発現と同様に、BHLHE41/DEC2が発現するとBNIP3のプロモーター活性が低下するとの結果を得た。BNIP3のプロモーター領域にはE-box領域が含まれており、BHLHE41/DEC2がBNIP3を直接制御している可能性があり、今後の検討課題である。
「肺癌進行早期と中・後期でのオートファジー制御機構解析」として、肺癌切除検体を用いた網羅的遺伝子解析の結果を、肺癌進行早期症例(非浸潤癌carcinoma in situ)と中・後期進行症例(浸潤癌)とに分けた上で、注目する遺伝子やオートファジー関連因子について検討することを予定していたが、新たなadenocarcinoma in situ 症例を十分に確保することができず、解析において準備段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「BHLHE41/DEC2の機能解析」は概ね当初の予定通り進捗しているが、「肺癌進行早期と中・後期でのオートファジー制御機構解析」の進捗が予定から遅れている。手持ちの肺癌切除検体を用いた網羅的遺伝子解析の結果を、肺癌進行早期症例(非浸潤癌carcinoma in situ)と中・後期進行症例(浸潤癌)とに分けた上で、注目する遺伝子やオートファジー関連因子について検討することを予定していたが、新たな adenocarcinoma in situ 症例を十分に確保することができず、解析において準備段階である。

今後の研究の推進方策

新たな adenocarcinoma in situ 症例の臨床検体が確保できなかった場合に備え、パラフィン包埋検体からの抽出を検討している。

次年度使用額が生じた理由

新たな数例のadenocarcinoma in situ 症例の肺切除検体を用いた網羅的遺伝子解析を行う予定で予算を確保していたが、その症例を確保することができずに使用できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Approach to Functions of BHLHE41/DEC2 in Non-Small Lung Cancer Development2023

    • 著者名/発表者名
      Furukawa Tatsuhiko、Mimami Kentaro、Nagata Toshiyuki、Yamamoto Masatasu、Sato Masami、Tanimoto Akihide
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 24 ページ: 11731~11731

    • DOI

      10.3390/ijms241411731

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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