• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

手術侵襲による術後認知機能障害の分子生物学的解明とその治療法の探求

研究課題

研究課題/領域番号 23K08400
研究機関群馬大学

研究代表者

門井 雄司  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード高齢ラット / 認知機能障害 / アミロイドタンパク
研究実績の概要

高齢及び若年ラットでの手術侵襲によって惹起される脳内BDNF発現部位を免疫組織染色法で比較解析を実施中である。BDNFの脳内発現部位の決定としては、Wistar系Rat(250-300g)を用いて、高齢ラットとしては24週ラット、若年ラットは7-8週ラットを使用した。セボフルラン1MAC麻酔下に、小開腹モデル(腹部を1-2cm切開)を作成する。コントロールラットはセボフルラン1MAC麻酔を行ったが小開腹を行わないモデルとした。2時間麻酔後にセボフルラン麻酔下にRat脳を4%ハラホルムアルデヒドで還流固定する。固定2時間後にRat脳を取り出し、クライオスタット(Leica CM1900)を使用して10μmの脳スライスを作成する。作成した脳スライスにABC法を用いたImunohistochemistry法で測定する。具体的には、組織片中の内因性のperoxidaseをブロックするために0.3%H2O2を30分間投与。Phosphate buffer solution (PBS;pH=7.4)で洗浄後、3%のnormal goat serumで抗原を固定。1000倍に希釈した1次抗体であるBDNF抗体(アマシャム社製品)で24時間撹拌。PBSでその脳スライスを洗浄した後、Avidin-Biotin Complex(ABC kit:アマシャム社製)を投与し発色させ1時間後にHematoxilinでConter染色する。Conter染色することで脳のどの神経細胞により多く発現しているか観察をおこなっており、現在海馬のCA1領域においてBDNFの発現が多いことを確認しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在、海馬のCA1領域においてBDNFの発現が多いことを確認しているところであるが、densitretry解析では有意差が認められていない状況である。写真観察では高齢ラットでは若年ラットと比較して発現量が多い。

今後の研究の推進方策

今後はラット数を増やして比較検討していく予定。またdensitomery法の比較ではなくて定量的な比較、例えば組織をホモジェナイズしてその中に含まれている量の比較を実施してみる。

次年度使用額が生じた理由

動物実験での実験遂行がうまくいかなかった。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi