研究課題/領域番号 |
23K08414
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山口 知紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40972089)
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研究分担者 |
山川 健太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (80570192)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 心筋虚血 / 心室性不整脈 / 硬膜外 / TRPV1 / Resiniferatoxin (RTX) |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、心筋虚血によって引き起こされる心室性不整脈を予防する新しい方法を開発することである。特に、硬膜外アプローチを用いた心臓交感神経の侵害受容経路に対する治療法に焦点を当てている。具体的には、Transient Receptor Potential Vanilloid 1 (TRPV1) の強力な阻害薬であるResiniferatoxin (RTX) を硬膜外投与し、その効果を検証する。2023年度の実験計画は以下の2つである。(1)RTXの適切な投与量の検証:経皮的に上位胸部硬膜外腔へRTXを投与し、胸椎椎弓切除後に脊髄と背根神経節(DRG)を採取し、免疫組織染色やウエスタンブロットを用いて評価する。(2)RTXの硬膜外投与が心室性不整脈を減少させるかの比較:心筋虚血モデルを用い、心臓電気生理学的手法で心室性不整脈の発生を比較する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究に必要な機材の準備、主要な薬剤の入手に時間を要しているため、計画していた基礎研究を進めることができなかった。これにより、実験の実施やデータ収集が遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
機材の整備と薬剤を含めた実験環境の構築を早急に完了させる。研究分担者との連携を強化し、定期的なミーティングで進捗状況を共有し問題を迅速に解決する。
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次年度使用額が生じた理由 |
必要な機器と薬剤の購入遅延が生じているため、支出が増えると考えている。
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