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2023 年度 実施状況報告書

敗血症における交感神経刺激による免疫系制御の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08421
研究機関東京大学

研究代表者

土井 研人  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80505892)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード敗血症 / 交感神経 / 炎症
研究実績の概要

1)敗血症動物モデルにおける交感神経刺激においては、マウスLPS投与モデルおよび盲腸結紮穿刺(cecal ligation and puncture: CLP)モデルを作成し、過剰な炎症反応とそれに引き続き免疫抑制状態が惹起できることは確認した。しかしながら、ノルアドレナリン投与とdexmedetomidine投与のための準備を行ったものの、モデルの安定性が得られず、ノルアドレナリンおよびdexmedetomidine投与量及びタイミングの条件設定を最適にするには至っていない。
2)ヒト敗血症における交感神経刺激と炎症反応の評価では、東京大学医学部附属病院ICUにおいて敗血症と診断され、敗血症性ショックに対してノルアドレナリンが投与されている患者を対象とした探索的前向き観察研究のための準備を行った。患者エントリーから検体採取と保存までの運用を定めるとともに、末梢血からの白血球採取とフローサイトメトリーおよびreal time PCRによる検討の条件設定を概ね完了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、予定していた敗血症に対するノルアドレナリン及びdexmedetomidine投与方法では、生存解析における効果が観察できず、用量調節や投与タイミングなど、様々な条件設定を模索しており、結果的に想定以上の時間を要している。臨床研究については概ね予定通り実行できている。

今後の研究の推進方策

引き続き動物実験モデルの確立を目指すことと並行して、臨床研究におけるサンプリングを開始し、臨床的な知見から動物実験の修正箇所を検討したい.

次年度使用額が生じた理由

旅費として計上していたものの一部が、ウェブ学会に変更になるなどしたため。

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公開日: 2024-12-25  

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