研究課題/領域番号 |
23K08494
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉朗 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90733014)
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研究分担者 |
細尾 久幸 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (20897623)
石川 栄一 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30510169)
大矢根 綾子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (50356672)
松丸 祐司 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70323300)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 血管新生阻害剤徐放性人工硬膜 / 脳動静脈シャント |
研究実績の概要 |
2023年度は脳動静脈シャント動物モデルの作製と血管新生阻害剤吸着性人工硬膜の作製を行った。 脳動静脈シャントモデルはラットとマウスを用いてモデル作製の可否を検証した。その結果マウスで外経静脈と総頚動脈の血管吻合を行うことでモデル作製することが可能となった。またシャントの評価項目の検証も行った。 血管新生阻害剤吸着性人工硬膜の作製は、臨床利用されている素材に血管新生阻害剤のベバシズマブが吸着され、生体内で安定的に徐放されるシステムの検証を行った。人工硬膜であるDuragenはベバシズマブがほとんど吸着されなかった。ゼラチンとトロンビンからなる吸収性止血剤であるSurgifloはベバシズマブの吸着を認め、生体を模した培養液中で安定的に徐放されることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度はモデルと素材の作製を行う予定であり、ほぼ順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は作製したモデルに血管新生阻害剤吸着性素材を留置することを行う。治療効果判定のため、経時的なシャントの変化及び組織学的評価を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は旅費の費用を抑えることができた。実験用動物や資材の価格高騰があり、抑制された費用を資材等の購入費として使用する必要がある。
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