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2024 年度 実施状況報告書

膠芽腫の増殖抑制を目的にmicroRNA含有ナノ粒子によるセリン合成経路の新規抑制療法

研究課題

研究課題/領域番号 23K08501
研究機関九州大学

研究代表者

中溝 玲  九州大学, 医学研究院, 准教授 (80529800)

研究分担者 有村 公一  九州大学, 大学病院, 講師 (00638025)
村田 正治  九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
吉本 幸司  九州大学, 医学研究院, 教授 (70444784)
高岸 創  九州大学, 大学病院, 助教 (70965243) [辞退]
黒木 亮太  九州大学, 大学病院, 助教 (80570788)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードglioblastoma / microRNA / miR149-5p / miR615-5p / miR181-3p / miR370-5p / SHMT2 / PSPH
研究実績の概要

昨年度は膠芽腫細胞株U87のみを用いて検討を行っていたが、本年度はそれに加えて膠芽腫細胞株T98G, LN229及び星細胞腫細胞株U373を用いて再検討を行った。それぞれの細胞株におけるセリン合成経路のkey enzymeであるPSPHおよびSHMT2発現レベルの検証をqPCRおよびWestern blottingで行ったところ、正常脳と比較して全ての細胞株で発現レベルが高くなっていること、特にU87と同レベルでT98Gにおいて発現が高いことを確認した。
他のがん種においてセリン合成経路を抑制する作用が報告されているmiRNAのうち、昨年度使用したmiR-149-5pとmiR-615-5pに、miR-180-3p、miR-370-3p、miR-let7g-5pを加え、それぞれの細胞株の増殖能を検討した。miR-370-3pをtransfectしたU87およびT98Gは、negative controlと比較して増殖能が3割程度抑制されることを見出した。ただし、miR-370-3pはHMGA2およびHIF1Aの抑制によるEMTおよび低酸素応答の阻害を通じて膠芽腫幹様細胞株に対して抗腫瘍効果を示すことが既に報告されている(Int J Mol Sci. 2020)。我々は今後、miR-370-3pが膠芽腫細胞株におけるセリン合成経路を抑制する機序を明らかにし、さらにマウス脳腫瘍モデルでの検討につなげる。

現在までの達成度
現在までの達成度

4: 遅れている

理由

今年度は2023年にヒトグリオーマ細胞株U87で行った実験の検証から開始した。U87に加え、同じくヒトグリオーマ細胞株であるT98G、U373、LN229でPSPH、SHMT2の発現を調べ、計5種類のmiRNAを用いて増殖能を抑制する実験を行った。また、transfection手技においても条件を変更し、最も効率的にtransfectionが行える条件を検索した。研究計画書において、2024年度は膠芽腫に指向性を有するNano particleを作成する予定であったが、対象とする細胞株及び候補とするmiRNAを増やしたことで計画に遅れが生じた。既に候補とするmiRNAは絞れており、近日中にNano particle作成に取り掛かる予定となっている。

今後の研究の推進方策

U87およびT98Gのセリン合成経路をある程度網羅的に調べ、miR-370-3pがセリン合成経路を抑制する機序を明らかにする。さらに、低酸素培養器を用いてより生体内に近い環境におけるセリン合成経路の変動についても検討を行う。並行して、miR-370-3p を搭載したNano particleを開発し、その抗腫瘍効果をマウス脳腫瘍モデルにおいて確認する。

次年度使用額が生じた理由

2024年度は膠芽腫に指向性を有するNano particleを作成する予定であったが、対象とする細胞株及び候補とするmiRNAを増やしたことで計画に遅れが生じたため、次年度使用額が生じた。次年度は、低酸素培養器を導入して、より生体内に近い環境においてmiR-370-3pがセリン合成経路を抑制する機序を明らかにする。miR-370-3p を搭載したNano particleを開発し、その抗腫瘍効果をマウス脳腫瘍モデルにおいて確認する。

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公開日: 2025-12-26  

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