研究課題/領域番号 |
23K08520
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
神部 敦司 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (70348283)
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研究分担者 |
細谷 朋央 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (20721947)
中村 貴史 鳥取大学, 医学部, 教授 (70432911)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | FUVAC / ワクシニアウイルス / 脳内移植マウス / Glioma261-Nluc |
研究実績の概要 |
C6-Nluc細胞の脳内移植後、非侵襲的イメージングによっ て腫瘍からの発光は確認できたが、自然退縮する個体が出現することが判明した。そこで当該年度は、異なる宿主やグリオーマ細胞を用いてグリオーマモデルの作製を試みた。 マウス神経膠腫Glioma261に対するワクシニアウイルスの細胞障害性を検討した結果、FUVACは細胞融合によってMDRVVと比べ優位に細胞傷害性を高めた。次にラット神経膠腫C6細胞と同様の手法によって、脳内における移植細胞の増殖・退縮を非侵襲的にイメージングするため、Nlucを安定的に発現させたGlioma261-Nlucを作製した。さらにGlioma261-Nluc細胞の脳内移植後の腫瘍増殖を評価した結果、Glioma261-Nluc脳内移植マウスと親細胞のGlioma261脳内移植マウスは、ほぼ同時期に死亡した。 以上より、本研究ではC6-Nluc脳内移植マウスではなく、Glioma261-Nluc脳内移植マウスにおいてFUVACの治療効果を検討することに変更した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
C6細胞を使用したラット脳内移植モデルの不安定性が見つかり、宿主をマウスに変更してマウス神経膠腫細胞Glioma261-Nlucを用いたマウス脳内移植モデルを新たに作製することとなった。そのため、脳内移植モデルでのFUVACの細胞障害性を検討する過程まで行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
Glioma261-Nlucを用いたマウス脳内移植モデルの非侵襲的イメージング法での評価が可能となれば、脳内にFUVACを投与して脳内移植腫瘍の縮小効果など検討していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はラット脳内移植モデルの不安定が判明し、マウス脳内移植モデルを新たに作製した。そのため研究に遅れが出ており、FUVACを用いた脳内移植モデルでの評価が行えなかった。そのため予定していた研究のための物品費に余剰が出たため、次年度に併せて遂行する予定である。
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