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2023 年度 実施状況報告書

膠芽腫におけるEGFR意義不明変異の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K08526
研究機関鹿児島大学

研究代表者

霧島 茉莉  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (10899967)

研究分担者 谷本 昭英  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10217151)
横山 勢也  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20569941)
濱田 大治  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30771480)
赤羽 俊章  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特例助教 (70754480)
比嘉 那優大  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90792200)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード膠芽腫 / EGFR / 意義不明変異
研究実績の概要

本年度は、標的遺伝子であるEpidermal Growth Factor Receptor 1(EGFR)遺伝子の細胞外ドメイン欠損であるエクソン2-14欠損 EGFR(⊿2-14 EGFR)をゲノム編集で作製する方法を検討した。⊿2-14 EGFRを作製するため、まず最初にEGFR遺伝子のイントロン1および14を標的としたガイドRNAの作製および切断効率の確認を行い、切断効率の高いガイドRNAを選別した。次に、選別したイントロン1および14に対するガイドRNAとCas9複合体それぞれをエレクトロポレーション法でヒト膠芽腫細胞へ同時に導入したところ、想定した遺伝子欠損(⊿2-14)が誘導されることをDNAおよびmRNAのサンガーシーケンスにより確認した。さらに、ゲノム編集された細胞から標的遺伝子変異を有する細胞をクローン化するために、抗生物質(puromycin)耐性遺伝子を搭載したアデノ随伴ウイルスを作製した。標的遺伝子のゲノム編集を行うと同時にアデノ随伴ウイルスを感染させることで⊿2-14 EGFRを有する細胞をpuromycinでクローニングすることが可能であった。これらの方法を膠芽腫細胞株数種類に適用したところ、いずれの細胞株においても⊿2-14 EGFRを有する細胞がクローン化され、この方法は膠芽腫細胞株において細胞株に依存せず普遍的な方法であることが示された。加えて、EGFR遺伝子イントロン14を標的とするガイドRNAからイントロン8を標的とするガイドRNAに変更することで、EGFR遺伝子の主な遺伝子変異(欠損)であるEGFR vIIIを有する細胞もクローニングすることが可能であったため、本研究ではEGFR遺伝子変異間の比較も可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ヒト膠芽腫細胞株のEGFR遺伝子に対して、ゲノム編集による標的変異を作製することに成功した。この方法を複数の細胞株に使用して、異なる細胞株でクローン化を行っている。来年度はクローン化した標的変異を有する細胞株を用いて機能解析を行う予定であり、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

ゲノム編集で作製したクローンについて分子生物学的解析を行い、想定した遺伝子変異を有することを確認する。確認できたクローンから順次機能解析を行う。

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公開日: 2024-12-25  

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