研究課題/領域番号 |
23K08610
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
今釜 史郎 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40467288)
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研究分担者 |
三島 健一 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40646519)
石塚 真哉 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40813316)
竹上 靖彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50755345)
松下 雅樹 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60721115)
中島 宏彰 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (70710101)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | drug repositioning / orthopaedic disease |
研究実績の概要 |
Runx IIを標的とした医療開発について動物ではラットで骨形成促進を確認しているが、再度動物種を変えて骨形成促進能を確認する動物実験(ウサギやイヌ)を行い順調に進んでいる。 FOP (進行性骨化性線維異形成症)に関する医療開発について、治療薬候補としてPerhexilineを候補として一次screeningで遺伝子導入を行う細胞種、二次screeningでの刺激による用量相関確定に用いる細胞種での設定検討を行っている。Perhexilineの臨床研究から長期投与が可能な薬物選択を行いたいと考え実験を進めている。 FGFR3を標的とした医療開発として骨伸長の抑制因子であるFGFR3の恒常的活性化により著しい低身長を呈する難病に軟骨無形成症を標的に、当科ではdrug repositioningにより、乗り物酔い防止薬であるmeclozineがFGFR3を抑制することを見出し、現在臨床治験を準備し進めている。他のFGFR3を標的とした医療開発として、くる病についても同時進行で研究を進め軟骨無形成症と同様の効果を期待し実験を進める。 神経軸索伸長作用を持つ物質の医療開発として、既存薬の中で最も軸索伸張効果の高いzonisamide を同定し、末梢神経障害治療の臨床治験準備を行っている。同時にzonisamideの適応拡大に繋がるよう企業とも相談を進め、感覚神経障害の改善や、脊髄など中枢神経再生に関する効果についても実験を進めている。 Wnt/βcateninを標的とした医療開発として、変形性膝関節症モデルにおいて当科ではverapamilがWnt蛋白を阻害するFRZBの発現増強を介してWnt/β-cateninシグナルを阻害することを見いだし、変形性関節症進行を抑制する動物実験結果を得ている。動物モデルでの研究を更に進め、新たな臨床治療に繋げる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通りに進んでおり、順調と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画通りに進んでいるため、予定通り研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
1年目の令和5年度は予定通り研究が進み問題はないが、ポストコロナでweb参加可能な学会も増え、旅費の削減が得られたことから次年度使用額を生じた。次年度以降は順調な研究結果の蓄積に応じて学会などでの成果報告の機会が増える見込みであり、予算執行に過不足はない見込みである。
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