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2023 年度 実施状況報告書

Dupuytren拘縮の病態解明~線維増殖性疾患に対する新たな治療法の確立を目指して~

研究課題

研究課題/領域番号 23K08706
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

湯川 充人  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90439802)

研究分担者 前田 和洋  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50548849)
西村 礼司  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60529733)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードDupuytren拘縮 / 線維増殖性疾患 / 線維化
研究実績の概要

Dupuytren拘縮は手掌と指の腱膜が過度の線維化をきたし、指が屈曲拘縮を起こす原因不明
の疾患であるが,現在でも、その病因は未だ不明であり、治療は病的腱膜の外科的切除のみである。発現遺伝子を網羅的に解析した最近の研究から本疾患の病的腱膜に、受容体型チロシンキナーゼであるRor2が、過剰に発現していることが報告された。Dupuytren拘縮のほかに、局所で過度の線維化を起こす疾患に肝硬変、肺線維症、糸球体腎炎および骨髄線維症などがあり、いずれも難治性である。本研究の目的は、Ror2の下流で発現する遺伝子を同定し、Dupuytren拘縮をはじめとする線維増殖性疾患に対する新規治療法の分子基盤を確立することである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

以下の理由の通りである.
・共同研究機関である神戸大学でマウスコロニーが維持されているが,マウスの供与を受け入れ増殖させる準備が停滞していること.
・凍結検体を組織分析と質量解析に正確均等に細断する必要が生じたため,顕微鏡の納入を決定し,納入手続きを進めていること.
・Dupuytren拘縮の検体の線維化に対するコントロールとして,手根管症候群患者の検体を比較対象としているが,検体が充分に集まっていないこと.

今後の研究の推進方策

遺伝子マウスを受け入れ,繁殖させるために,大学実験動物センターのスタッフに飼育の依頼をおこないます.また,凍結検体の組織評価を迅速に行うため,組織標本切片,ならびに電子顕微鏡標本の外注委託を進めます.対象となる手根管症候群患者の検体は定期的な手術が行われているため,時間経過とともに徐々に供給される予定です.

次年度使用額が生じた理由

学会への出席が無かったため,旅費がかからなかった.
また,必要な組織標本の作製をまだ外部委託できていないため.

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公開日: 2024-12-25  

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