研究課題/領域番号 |
23K08746
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
上野 琢哉 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00296469)
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研究分担者 |
岩本 整 東京医科大学, 医学部, 教授 (00338831)
竹内 裕紀 東京医科大学, 医学部, 薬剤部長 (20439912)
中村 有紀 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (50349487)
沖原 正章 東京医科大学, 医学部, 助教 (50750048)
池田 寿昭 東京医科大学, 医学部, 教授 (90246182) [辞退]
尾田 高志 東京医科大学, 医学部, 教授 (90531187)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 臓器保存 / 虚血再灌流障害 / 血液浄化 / Cytokine modulation / 樹状細胞 |
研究実績の概要 |
本課題の中枢ともいうべき樹状細胞による移植免疫応答での重要性はこれまでの自身の研究報告成果(Kidney Int, 2018, J Am Soc Nephrol, 2015)からも明確であり、特に2023年のヨーロッパ移植学会(ESOT 2023)での演題採択はそれを裏付けるものであった。これまでの研究経過・成果として疑問の1つであったドナー由来の樹状細胞の重要性を本学会抄録で報告し採択された事は今後の治療対象への可能性を示すものであった。 また2024年3月のベルギーでの学会(2024 ISICEM:INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON INTENSIVE CARE & EMERGENCY MEDICINE)への抄録応募では、本研究課題のもう1つの屋台骨である血液浄化法の免疫応答への重要性に関する報告であった。血液浄化法による炎症性サイトカインへの是正効果は樹状細胞と血管内皮細胞を介した免疫応答における新たな事実であり、移植医療における虚血再灌流障害への負担軽減にも繋がる重要な結果である。本課題で用いる血液浄化カラムを付属した新たな臓器保存法はその可能性を予期させる十分な成果と考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
移植医療の新たな治療対象としての樹状細胞の可能性を示した報告への演題採択は、学会査読者を含めたコンセンサスが得られた第一歩と考えられ、本課題を推進させる理由である。
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今後の研究の推進方策 |
本課題は米国(米国)との共同研究も重要な要素であり、次年度の米国移植学会参加や米国・ヨーロッパ人工臓器学会の評議委員会を通した更なる情報収集や研究課題へのフィードバックが必要となる。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定した学会参加の取りやめや海外共同研究としての渡米が延期となった為、次年度使用が生じた。 本年度分に予定していた渡米時のデータ解析に関しては早急な検証が望まれる所であるが、オンラインでの現地からの報告では予想範囲内の結果であり、今後の研究手法に影響はない。次回渡米時の検討すべき優先項目の1つであり、次年度に使用予定である。
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