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2023 年度 実施状況報告書

吸啜による神経活性化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08796
研究機関京都大学

研究代表者

幸長 弘子  京都大学, 生命科学研究科, 助教 (30729207)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードメスマウス / 神経活性
研究実績の概要

申請者は、最も大きな体の変化を伴う一大ライフイベントして、周産期(妊娠、出産、授乳)に関心を持ち、研究を進めている。妊娠、出産、授乳は成人後の最も大きな体の変化を伴う。医療の発達した現代においても未だ時に命がけのイベントである。妊娠、出産、そして授乳のしくみを脳科学的に明らかにすることは、より安全、安心な周産期を過ごすために重要である。しかしながら、周産期の母体の神経回路における変化の動態や脳内の細胞の機能解析に踏み込んでいる研究はまだ少ないのが現状である。本研究では特に授乳に着目する。仔マウスの吸啜による母親マウス脳の活性変化を新規に観察する評価系を用いて、1細胞レベルにおいて観察をする。個々の細胞の活性変化と吸啜の関係性を解析することで、神経活性化メカニズムの解明に挑む。
まず、授乳時の母親マウスの活性測定のための観察の系を確立する。シグナル伝達分子活性を測定するための観察系の確立を行う。また授乳時の観察のために子マウスと母親マウスを共存させる観察プラットフォームを作成する。その後、授乳時の母親マウスの活性を測定する。これにより、授乳時の母親脳内での神経活性や他のシグナル伝達分子活性変化を明らかにする。
本年度は、脳内でのERK活性を測定し、覚醒マウスを使って長時間にわたる活性変化の測定を行なった。これにより覚醒マウスにおいて、ERK活性のさまざまなパターンが存在することが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

途中で実験の中断があり、当初の予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、引き続きERK活性の測定,授乳観察系の確立を行う.

次年度使用額が生じた理由

実験の中断があったため次年度に繰り越し、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Dynamic modulation of pulsatile activities of oxytocin neurons in lactating wild-type mice2023

    • 著者名/発表者名
      Yaguchi Kasane、Hagihara Mitsue、Konno Ayumu、Hirai Hirokazu、Yukinaga Hiroko、Miyamichi Kazunari
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 18 ページ: e0285589

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0285589

  • [学会発表] Insights into maternal oxytocin neural activities using viral genetic approaches in mice2023

    • 著者名/発表者名
      幸長弘子, 矢口花紗音, 宮道和成
    • 学会等名
      第66回日本神経化学会大会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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