研究課題
本研究では、メチル化DNAが脱メチル化する時の中間産物である5hmCの量とゲノムワイドな分布が、卵巣癌においてどのように変化するのか明らかにすることを目的として研究を行っている。令和5年度は研究に用いるための卵巣癌症例を集積とそのサンプリングを行った。またDNAの抽出する条件を整えた。また、癌細胞における5hmCの基礎研究として、これまで解析していたBraf、Kras変異が起こった時のメチル化DNAの変化に加えて、Pten遺伝子に変異が起きた後のメチル化DNAの変化について解析を行った。
3: やや遅れている
卵巣癌の臨床検体サンプリングまでは順調に進んでいるが、その後のDNA抽出作業が進んでいないため、進捗状況としてはやや遅れている状態にある。原因としてはすでにデータを取得済みであったPten欠損細胞のゲノムワイドなDANメチル化のデータ解析を行っていたためである。
卵巣癌臨床検体からのDNA抽出作業に注力する。質の良いDNAが抽出できれば、メチル化DNAの定量と5hmCシークエンス用のライブラリー作成も効率よく進めることができる。
DNAの抽出作業が終了しておらず、次世代ーシークエンサーを用いた研究をまだ行えていないため。これは令和6年度の研究に使用する。
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