研究課題/領域番号 |
23K08828
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
金子 恒樹 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (40617536)
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研究分担者 |
武岡 真司 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20222094)
大久保 訓秀 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20974744)
萩沢 康介 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 准教授 (50539244)
木下 学 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 教授 (70531391)
照井 克生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90256074)
宮本 守員 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 産科婦人科学, 講師 (90738923)
佐藤 仁哉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病態病理学, 准教授 (90801845)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 羊水塞栓症 / 凝固障害 / アナフィラキシーショック |
研究実績の概要 |
凝固障害モデル(血行動態安定型)の確立:帝王切開時に採取した羊水を遠心分離により胎便や血液成分を除去し、10分間で計3ml投与することで、凝固障害が主体の子宮型・羊水塞栓症を発症させた。そこでは母体の血小板値が70%減少し、血小板凝集能が80%低下し、その状況から子宮動静脈に損傷を加えて出血させたのちに、血漿のみを投与した場合にはDICを発症し止血不能となったが、H12-ADP-リポソーム治療を加えるとDICを予防し止血できることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記研究実績に関して論文を作成し、投稿している。
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今後の研究の推進方策 |
胎便等を含有した羊水を(2.3mL/kg)投与することで、数分以内に循環動態が急激に悪化する心肺虚脱型・羊水塞栓症病態の再現に成功している。今後、この重症病態において、凝固障害とアナフィラキシーショック発症の鍵となる、炎症メカニズムを明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究者が一時的に研究参加が難しくなったことや、研究内容を再考する期間は、動物実験を行えなかったため。 今年度は動物(1匹10万円)を使った実験を再開する予定である。
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