研究課題/領域番号 |
23K08851
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
北田 紘平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (50803079)
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研究分担者 |
栗原 康 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20803109)
三杉 卓也 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30761605)
橘 大介 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50381992)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | アフリカトゲマウス / 総称治癒モデル |
研究実績の概要 |
本年度の計画として、まずはアフリカトゲマウスを入手し線維芽細胞を樹立、培養系を確立することを目的としていた、しかしながら、当施設の動物実験施設の事情により利用可能な部屋が減少したこと、また他施設からのSPF化されていない動物の受け入れが困難となっていることなどから現時点で実験動物を納入することができていない。このため細胞実験については現状まだ開始できていない。このためまずは遺伝子改変のプラスミドの設計を行うこととした。アフリカトゲマウスのコラーゲンⅢ遺伝子(Col 3A1)遺伝子配列をフロリダ大学 Maiden 先生より入手した。その後、CRISPR /Cas9を用いてノックアウトするための配列を決定した。具体的にはアフリカトゲマウスのCol 3A1遺伝子のExon 2をターゲットとし、CRISPR/Cas9用のシングルガイドRNAを3本設計した。また、以前所属していた施設にて同様にアフリカトゲマウスの線維芽細胞にCRISPR /Cas9のターゲット配列とGFP/ピューロマイシンカセットをTベクターを用いて導入しようとしたところ、効率が悪くうまく導入できなかった経緯がある。このため今後は違った種類のCRISPR /Cas9ゲノム編集用ベクター(CRISPR-Cas9 All-in-One ベクターなど)を用いることも検討している。また、次年度に行う予定の創傷治癒モデルが現在の実験環境で作成可能かどうか、既存のマウス線維芽細胞を用いて確認した。次年度はアフリカトゲマウスの線維芽細胞を用いて行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
アフリカトゲマウスを入手し線維芽細胞を樹立、培養系を確立することを目的としていた、しかしながら、当施設の動物実験施設の事情により利用可能な部屋が減少したこと、また他施設からのSPF化されていない動物の受け入れが困難となっていることなどから現時点で実験動物を納入することができていない。このため細胞実験については現状まだ開始できていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在上記の通り計画が遅れている状態である。次年度は対象の細胞を海外より取り寄せる予定である。遺伝子改変線維芽細胞の作成を進めるとともに、同時に令和6年度に行う予定である創傷治癒モデルの作成まで行いたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度の計画に遅れが生じたため、本来する予定であった実験が行えていない。このため次年度に持ち越した分使用額が大きくなっている。
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