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2023 年度 実施状況報告書

ヒドロキシクロロキンの習慣流産と妊娠高血圧症候群発症への影響に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K08873
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

脇 啓太  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (00930710)

研究分担者 三宅 龍太  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20866008) [辞退]
市川 麻祐子  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30833678)
河原 直紀  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70623495)
木村 文則  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90322148)
赤坂 珠理晃  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90526724) [辞退]
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード妊娠高血圧症候群 / 全身性エリテマトーデス / ハイドロキシクロロキン
研究実績の概要

今回の研究では、CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスを交配させ、妊娠高血圧症候群モデルマウスとして使用することを想定していた。理由としては、この2系統を交配させると初回妊娠のみ、高血圧や蛋白尿などの妊娠高血圧症候群類似の症候が得られることが報告されているからである(A Ahmed, et al. PLoS One. 2010)。実際に3クール交配させたが、妊娠してもほとんどが流産するかそもそも妊娠成立しないという結果であった。原因としては、①雌マウスの排卵に関する問題点②マウス同士の性交に関する問題点③着床に関する問題点などが考えられた。排卵に関する問題点については、マウスに腟栓が形成されていない個体も見られ、排卵機能に問題がある可能性を考慮し、排卵誘発剤を卵胞刺激ホルモンから妊馬血清性性腺刺激ホルモンに変更するなどの対策を講じたが、妊娠率の改善は見られなかった。性交に関する問題点については、雄マウスと雌マウスを1ヶ月程度housingさせ、妊娠成立する雄マウスを使用することが解決策として考えられる。これらの排卵および性交に関する問題点が解決した後も妊娠成立しない場合は、着床に関する問題点について考察する必要があると考えられる。その場合は、雌マウスの子宮内の胚盤胞形成を確認し、着床障害についての精査を実施する予定としている。上記の理由から、本来の研究計画が遅れている状況である。また、当教室研究員・竹田善紀が日本大学総合科学研究所・早川智教授の元に国内留学しており、同教室はCBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスについても研究しており、交配に関する解決策を検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今回の研究では、CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスを交配させ、妊娠高血圧症候群モデルマウスとして使用することを想定していた。理由としては、この2系統を交配させると初回妊娠のみ、高血圧や蛋白尿などの妊娠高血圧症候群類似の症候が得られることが報告されているからである(A Ahmed, et al. PLoS One. 2010)。実際に3クール交配させたが、妊娠してもほとんどが流産するかそもそも妊娠成立しないという結果であった。原因としては、①雌マウスの排卵に関する問題点②マウス同士の性交に関する問題点③着床に関する問題点が考えられる。排卵に関する問題点については、マウスに腟栓が形成されていない個体も見られ、排卵機能に問題がある可能性を考慮し、排卵誘発剤を卵胞刺激ホルモンから妊馬血清性性腺刺激ホルモンに変更するなどの対策を講じたが、妊娠率の改善は見られなかった。また、当教室医局員の産休などの影響で、臨床業務を行う医師数が不足し、大学院生であるが日常の臨床業務を中心に行うこととなったため、研究に従事する時間数が十分に確保できない実情もあり、本来の研究計画から遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスの交配に関する問題について、原因として考えられている①雌マウスの排卵に関する問題点②マウス同士の性交に関する問題点③着床に関する問題点について解決策を考えていく予定である。排卵に関する問題点については、マウスに腟栓が形成されていない個体も見られ、排卵機能に問題がある可能性を考慮し、排卵誘発剤を卵胞刺激ホルモンから妊馬血清性性腺刺激ホルモンに変更するなどの対策を講じたが、妊娠率の改善は見られなかった。性交に関する問題点については、雄マウスと雌マウスを1ヶ月程度housingさせ、妊娠成立する雄マウスを使用することが解決策として考えられる。これらの排卵および性交に関する問題点が解決した後も妊娠成立しない場合は、着床に関する問題点について考察する必要があると考えられる。
また、当教室研究員・竹田善紀が日本大学総合科学研究所・早川智教授の元に国内留学しており、同教室はCBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスについても研究しており、交配に関する解決策を共に検討していく予定である。
さらに、2024年4月より臨床中心の業務から研究中心の業務になったため、研究計画を重点的に進めていく環境が整った。本問題点が解決され次第、本来の研究計画に基づいて研究を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

今回の研究では、CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスを用いることを想定していたが、CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスを交配させると、計画通りに妊娠成立せずに流産する個体が散見された。そのため、現在はこの2系統のマウスが流産する原因とその対策について検討している段階となる。本来想定していた試薬や物品の使用段階まで研究計画が進んでいないため、次年度使用額が発生している。問題点が解決された後は、元々の研究計画に基づいて研究を進める方針である。

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公開日: 2024-12-25  

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