研究課題/領域番号 |
23K08886
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 香映 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (90612078)
|
研究分担者 |
澤田 健二郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00452392)
中村 幸司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (00900151)
山下 紗弥 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (40880993)
岡村 綾子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 技術補佐員 (40910253)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 子宮内膜症 / エクソソーム |
研究実績の概要 |
子宮内膜症症例のなかには病勢進行の早い症例と進行の緩やかな症例が存在するが、それらを判別するバイオマーカーは存在せず、いずれの症例においても進行・再発抑制のために薬物療法にて病勢コントロールを推奨することになる。本研究は薬物療法が真に推奨される病勢進行の早い症例と、薬物療法の必要性の低い病勢が緩やかな症例を判別することを目的とし、エクソソーム上の糖鎖プロファイルに着目して検討を行う。 当初計画で子宮内膜症嚢胞壁から得た内膜間質細胞(EESC)と子宮内膜症症例の正所性子宮内膜間質細胞(UESC)、非子宮内膜症症例の正所性子宮内膜間質細胞(ESC)の初代培養細胞を用いる予定であったが、UESCを得るための手術症例が非常に稀になっており、EESCとESCを用いての検討とすることとした。初代培養から得たEESC、ESCの細胞上清から、MagCaptureTM Exosome Isolation Kit を用いてエクソソームを回収した。EESCは同じ細胞数で培養していても症例によりエクソソームの回収量の差が大きい傾向にあった。またESCからのエクソソームの回収量は少なく充分量のエクソソームを得るためには継代を重ねる必要があった。エクソソームにおける糖鎖プロファイルを比較する前段階として初代培養した細胞間での糖鎖発現について、すでに先行実験において内膜症症例で認められている糖鎖発現の変化があることをレクチンブロットにて確認し、同様の変化のある細胞株から得た細胞上清からのエクソソームを使用する方針とした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初代培養細胞を得るための手術症例が減少しており、検体の確保に難渋している。 初代培養細胞の増殖速度は遅く、充分量の検体をえるのに時間がかかっている。
|
今後の研究の推進方策 |
やや遅れているが、実験方法を大幅に変更する必要のある状況ではないため、当初計画に沿って研究をすすめる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
論文投稿費に充てるため。
|