研究課題/領域番号 |
23K08947
|
研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
木下 裕子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (80623123)
|
研究分担者 |
三輪 高喜 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20229909)
古山 貴文 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20802268)
小野 宗範 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30422942)
山本 亮 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30447974)
志賀 英明 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (80436823)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | ABR / ワイアレス / 小児 / 覚醒下記録 |
研究実績の概要 |
今年度はワイアレスABR記録装置の設計を行った。当初はIntanTech社の生体信号記録用のチップにワイアレスモジュールを取り付けたものをヘルメットと主に頭蓋に設置し、頭皮から記録した生体電気信号をPCに送信しPC上で信号の平均等の演算を行う仕様を考えていたが、ワイアレス送信時に生じる遅延の問題があることから、ヘルメット上に記録演算用のマイクロコンピュータを取り付ける仕様に変更した。 またこれに伴って、生体信号記録用のアンプチップもTexasInstruments社のより安価なものへと変更した。これによって試作品作成がより行いやすくなった。現在は生体信号記録アンプとマイクロコンピュータの間でSPI通信によって記録の時間制御およびデータ取得を行い、マイクロコンピュータ内でデータ記録および演算を行った後に、PCへとその結果を送信するためのシステムの設計と実際の記録実験を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初考えていた記録システムの不備を受けて変更を行ったことが理由の一つである。さらに、新型コロナウイルスの蔓延および需要の急増等に起因する世界的な半導体不足の影響を受けて、実験に必要な電子部品の納入が大幅に遅れたことも研究の遅れの理由である。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は研究実績の概要部分で述べたマイクロコンピュータを用いたワイアレスABR記録システムの構築を推進していく。まず成人を対象とした実験を繰り返し、質の高いデータを取得するための記録システムの完成を目指す。また記録システムの構築と並行して、低ストレスな刺激音プロトコールの開発も進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に予定していた実験の一部を、次年度に繰り越したため。 次年度は、予定している実験ならびに、研究に対しての情報収集目的に学会への参加も予定し、使用する見込みである。
|