研究課題/領域番号 |
23K08950
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
菊岡 祐介 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (80871722)
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研究分担者 |
粟飯原 輝人 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(専門教授) (30268619)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 硼素中性子捕捉療法 / BNCT / 耳下腺癌 / LAT-1 |
研究実績の概要 |
耳下腺癌の中で予後が極めて高悪性度の組織型(腺様嚢胞癌、粘表皮癌、導管癌)に関して、LAT-1レセプター発現率を計測した。比較対象には口腔癌(扁平上皮癌)を用いた。耳下腺癌全体の陽性率は他研究で報告される腺癌のデータと同様の結果であった。組織型別に陽性率が異なる結果で、検討内では導管癌が特に高い陽性率であった。BNCTで用いるBPAの取り込み効率の点から治療効果はLAT1陽性率に関連すると考えると、耳下腺癌に対するBNCTの抗腫瘍効果が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
耳下腺癌42例および、対照の扁平上皮癌10例の染色および顕鏡を終了し、臨床データから得られる内容との相同性を検討できている
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今後の研究の推進方策 |
頭頸部悪性腫瘍に対するBNCTの治療効果に関する臨床データも収集したうえで、LAT-1陽性率のカットオフ値を策定し、BNCTの適応症例を考察していく
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次年度使用額が生じた理由 |
業務遂行目的にPC機器をそろえたため、次年度使用額が生じた。次年度は追加の免疫染色の費用などに研究費を使用する予定である。
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