• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

マウスと小型霊長類コモンマーモセットにおける内耳幹細胞能についての比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K08972
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

島貫 茉莉江  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70972800)

研究分担者 細谷 誠  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30645445)
西山 崇経  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90627168)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード感音難聴 / 内耳幹細胞 / NESTIN
研究実績の概要

有毛細胞障害による感音難聴は不可逆的であり現時点では有用な治療法が確立されていない。一方で騒音暴露後には幹細胞性が変化することが報告されており、近年では内耳幹細胞からの分化転化による再生が期待されている。しかし騒音暴露後の幹細胞性の変化と加齢の影響についての関係は報告されていない。本検討では幹細胞系マーカーであるNESTINの存在部位を評価し、幹細胞性の変化を長期的に検討することを目的とした。
本年度はNESTIN-EGFPマウスを用いて、NESTIN発現部位の同定、騒音暴露前後におけるNESTIN発現の変化についてらせん神経節を中心に検討を行った。NESTIN-GFPは高齢マウスにおいても、らせん神経節、内有毛細胞基部、Deiters’ cellに発現しており、NESTINの発現部位と一致していることを確認した。騒音暴露後のNESTIN発現については、30日齢、100日齢、150日齢、200日齢、300日齢のマウスを比較し、200日齢までのマウスでは騒音暴露後に増強する一方で、300日齢のマウスでは騒音暴露後に低下することが確認された。これは加齢によって騒音暴露後のNESTIN発現が異なることを示唆され、追加検討を行っている。また有毛細胞周囲における発現の変化についても検討を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

surface preparationでの評価のみでなく、切片での十分な追加検討が必要であると判断したため。

今後の研究の推進方策

2024年度は2023年度のデータに加え、支持細胞や有毛細胞周囲の評価を複数の手法で検討する予定である。またマーモセットとの違いについても検討を予定する。

次年度使用額が生じた理由

一部の解析を2024年度に回したため。また費用高騰のため抗体購入を一部見送ったため。2024年度は追加検討のための抗体購入・実験材料購入などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Difference of Nestin Expression by Age after Noise Exposure in Mouse Cochlea2024

    • 著者名/発表者名
      Marie N Shimanuki
    • 学会等名
      Association for Research in Otolarynology
    • 国際学会
  • [学会発表] 蝸牛におけるNestin発現パターンへの音響負荷と加齢の影響の検討2023

    • 著者名/発表者名
      島貫茉莉江
    • 学会等名
      第68回日本聴覚医学会総会・学術講演会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi