研究課題/領域番号 |
23K09009
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山城 健児 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (80399617)
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研究分担者 |
石田 わか 高知大学, 医学部, 特任助教 (40761705)
岸本 達真 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (60783751)
福田 憲 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (70335751)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | HUVEC / ARPE19 / VEGF / CCDC102A / CCDC102B / IL1 / IL6 / IL8 |
研究実績の概要 |
human umbilical vein endothelial cells (HUVEC) を培養し、VEGF刺激によるCCDC102A、CCDC102B、IL6、IL8の発現変化を定量評価した。3h刺激後にはCCDC102AとIL-6のmRNA発現は有意に上昇したが、CCDC102Bの発現は上昇しなかった。6hVEGF刺激後には、Control群と比較してIL-6,IL-8,IL-1αなどの炎症性サイトカインの発現が上昇し、CCDC102Bの遺伝子発現も上昇した。 次に、ARPE19を用いて同様の研究を行った。VEGFで3h刺激をしても顕著な遺伝子発現の上昇はみられなかったが、6hのVEGF刺激後には、Control群と比較してCCDC102Bの発現が有意に上昇した。 なお本研究の目的はCCDC102Bの変化を評価することであるが、齧歯類にはCCDC102Bが発現していないことから、齧歯類にも発現しているCCDC102Aについても評価することとした。また、CCDC102Bの発現については既報が少ないことから、他のサイトカインの発現変化との関連を確認するために、まず炎症性サイトカインであるIL1、IL6、IL8の発現変化も同様に評価することとした。 HUVECとARPE19とでは発現変化のパターンに違いが認められたことから、本研究を進めることで、CCDC102Bがどの細胞で強度近視眼におけるブドウ種形成に関わっているのかが明らかにできる可能性が高まったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各種細胞の購入、培養を順調に進めており、PCR等の研究結果も順調に揃いつつある。
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今後の研究の推進方策 |
今後、ウエスタンブロットや免疫染色により、タンパクの発現を定量評価していく予定である。また、網膜血管内皮細胞、脈絡膜線維芽細胞、強膜線維芽細胞なども購入済みであり、培養を開始し、同様の研究を進めていく予定である。
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