研究課題/領域番号 |
23K09062
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
瀧原 祐史 熊本大学, 病院, 講師 (50640140)
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研究分担者 |
井上 俊洋 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00317025)
梅本 晃正 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (50620225)
有馬 勇一郎 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (60706414)
水野 秀信 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (00567159)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 緑内障 / 生体イメージング / 網羅的解析 / ミトコンドリア / 網膜循環障害 / 炎症 |
研究実績の概要 |
日本の中途失明原因の第一位である緑内障の病態解明、新たな治療法開発は喫緊の課題である。申請者らは、加齢に伴う網膜神経節細胞のミトコンドリアの機能低下と軸索輸送の脆弱性が緑内障病態に寄与する可能性を報告した。一方、緑内障病態において炎症、循環障害などの重要性も報告されている。しかしこれらの内因性、外因性変化の関連については不明な点が多い。そこで本研究では主に生体イメージング、フローサイトメトリー、網羅的解析、機能解析などにより緑内障マウスモデルにおいて、炎症、循環障害などとミトコンドリア、代謝変化の関連の検討を目指す。 全身のなかで網膜は代謝が非常に活発な臓器のひとつであり、網膜循環がその代謝を支えている。緑内障患者において、早期に網膜循環障害が生じていることが報告されており、この網膜循環障害が網膜神経節細胞のミトコンドリア障害へつながっている可能性がある。現在までに、網膜神経節細胞を特異的に標識できる遺伝子改変マウスに血管内を標識できる試薬を用いて、2光子励起顕微鏡による網膜循環の生体イメージングを確立した。さらに網膜血管を標識できる遺伝子改変マウスでの網膜循環の生体イメージングにも成功しつつある。Future planとして、まずマイクロビーズ前房内注入などによる緑内障マウスモデルの確立を目指す。そして確立した生体イメージングにより、緑内障マウスモデルでの網膜循環の変化を検討する。加えて網膜における炎症を評価できる生体イメージングを確立し、緑内障マウスモデルで評価する。これらの系を用いて緑内障における網膜循環障害、炎症への治療介入を探索する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに、網膜神経節細胞を特異的に標識できる遺伝子改変マウスに血管内を標識できる試薬を用いて、2光子励起顕微鏡による網膜循環の生体イメージングを確立した。さらに網膜血管を標識できる遺伝子改変マウスでの網膜循環の生体イメージングにも成功しつつある。
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今後の研究の推進方策 |
まずマイクロビーズ前房内注入などによる緑内障マウスモデルの確立を目指す。そして確立した生体イメージングにより、緑内障マウスモデルでの網膜循環の変化を検討する。加えて網膜における炎症を評価できる生体イメージングを確立し、緑内障マウスモデルで評価する。これらの系を用いて緑内障における網膜循環障害、炎症への治療介入を探索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
緑内障マウスモデル、網膜における炎症を評価できる生体イメージングの確立について、研究環境のセットアップから次年度での検討が望ましいと考えられたから。
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