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2023 年度 実施状況報告書

頭頸部扁平上皮癌ドライバー候補遺伝子DEC1,Klo,KRT222の確立と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K09162
研究機関静岡県立静岡がんセンター(研究所)

研究代表者

佐藤 冬樹  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (60400131)

研究分担者 藤本 勝巳  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40294566)
Bhawal Ujjal  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50433339)
及川 恒輔  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70348803)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードDEC1 / 頭頚部扁平上皮癌 / 免疫染色
研究実績の概要

頭頚部(舌、歯肉、口腔底、下咽頭、声門、喉頭など)扁平上皮癌の手術症例を集めている。化学療法や放射線など治療が介入している標本もああるため、治療後の検体を解析から省いている。まずは免疫染色のための代表切片を選択する必要がある。頭頚部扁平上皮癌でも、舌、歯肉、口腔底、下咽頭、声門、喉頭に絞り、研究用の標本を選択した。また、頭頚部では標本作成過程で脱灰することがあり、長期固定された脱灰標本は免疫染色の解析に含めないことにした。ただし、下咽頭や声門では1週間程度の固定のものは適応可能と判断した。免疫染色に可能な50症例の手術標本を選択した。免疫染色は自動免疫染色装置を用いて解析した。DEC1は免疫染色のための条件(一次抗体希釈率、反応時間、賦活化など)が確立しているが、KloとKRT222は抗体の選択や条件設定が必要であり、Kloに関しては2種類の抗体を購入し、最適な条件(一次抗体希釈率、反応時間、賦活化など)を確立した。喉頭、声門や下咽頭標本ではKloは2種類いずれの抗体でも非腫瘍組織で発現がみられ、癌細胞で発現が低下していた。舌、歯肉では非腫瘍組織での発現がかなり弱く、条件を再検討中である。KRT222も同様に、喉頭、声門や下咽頭標本では非腫瘍組織で発現がみられ、癌細胞で発現が低下していた。舌、歯肉では非腫瘍組織での発現がかなり弱く、条件を再検討中である。喉頭、声門や下咽頭標本と舌や歯肉と抗体反応が異なるため、免疫染色を喉頭、声門や下咽頭標本に絞る可能性もある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

免疫染色では最適な条件設定が大事であるが、当施設は自動免疫染色装置を用いているため、比較的スムーズに染色のための条件設定ができた。

今後の研究の推進方策

下咽頭と声門の扁平上皮癌組織で、非腫瘍組織と癌細胞におけるDEC1, Klo, KRT222発現を免疫組織化学的に解析していく。Klo、KRT222で舌、歯肉における最適な免疫染色の条件を確立させる。

次年度使用額が生じた理由

免疫染色では抗体を多く使うため、次年度にまとめて一括購入することとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Loss of Dec1 inhibits alcohol-induced hepatic lipid accumulation and circadian rhythm disorder2024

    • 著者名/発表者名
      Sato Fuyuki、Bhawal Ujjal K.、Oikawa Kosuke、Muragaki Yasuteru
    • 雑誌名

      BMC Molecular and Cell Biology

      巻: 25 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1186/s12860-023-00497-y

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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