研究課題/領域番号 |
23K09305
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
山本 さつき 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20399091)
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研究分担者 |
佐久間 泰司 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20205800)
前川 賢治 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20304313)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | マイクロダイアリシス / アミロイドβ / アルツハイマー型認知症 |
研究実績の概要 |
近年,多くの疫学研究によって歯の喪失,口腔機能の低下と認知症の関連についてのエビデンスが提供されてきた.しかし,両者の関係に関するメカニズムの検討結果については統一した見解が得られていない.この理由として,歯の喪失から認知症病態形成に至るプロセスにおいて評価のタイミングの設定が難しく,評価時期によって結果が異なることが理由かと推測される. 本研究では認知症の病態形成と歯の喪失との関わりについて,マイクロダイアリシス法を用いて,継続的かつ長期的にサンプリングした脳脊髄液中の関連物質の動態と行動実験から検討する.また,歯の喪失によって中枢に生じる変化を,脳脊髄液中に遊離する因子から網羅的な解析も実施する.この実験より,歯の喪失と認知機能の関係に関するメカニズムに関する基礎的知見を得ることを目的とする. 2023年度は上顎両側臼歯部を抜歯したマウスに対して,抜歯後6ヵ月にマイクロダイアリシス法で海馬CA3野と側脳室より脳脊髄液のサンプリングを行う予定であったが,所有機材の老朽化のため実験が不可能となり,予定していた研究を中断せざるを得なくなった.研究の遂行に必要な機材は複数あったが,2023年度は予算の都合上マイクロフラクションコレクタのみを購入した. マイクロダイアリシスを用いた研究が遂行できなかっため,本年度は文献検索や学会参加による情報収集を継続した.また,マウスの抜歯や海馬へのマイクロダイアリシスプローブを貯留する技術の研鑽を共同研究者と行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所有機材の老朽化のため実験が不可能となり,研究を中断せざるを得なくなった.2023年度は研究の遂行に必要な機材のうち,マイクロフラクションコレクタのみを購入した.高分子のサンプリングに必要なマイクロダイアリシス用のプッシュプルポンプが現時点では購入できていないため,マイクロダイアリシスを用いた研究は現在も中断している.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の予算が使用可能になり次第,速やかにマイクロダイアリシス用のプッシュプルポンプを購入し,マイクロダイアリシス法を用いてマウスの脳内から高分子タンパクを回収する実験を開始する.
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は機材の老朽化により,計画していた研究が実施できず,予定していた予算より使用金額は少なくなった.今後,機材を復旧し,実験を再開する際に必要となる薬品や実験動物などの消耗品の購入に使用する予定である.
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